宝塚歌劇をこよなく愛するヘアメイクアップアーティストの山本浩未です。私、“TAKARAZUKA”を知って人生が変わりました!そんなTAKARAZUKAのすばらしさをみなさまにお伝えするべく、観劇の感想や、今後の公演への期待を綴ります。すべては私の妄想、個人的な感想&意見でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
vol.19月組『グランドホテル』の新人公演
宝塚大劇場、東京宝塚劇場で行われる本公演の上演期間中に、その演目を入団7年目までの若手が上演する、新人公演。宝塚と東京でそれぞれ1回だけ行われるレアな新人公演は、宝塚スターへの登竜門ともいわれています。
今回月組の新人が演じたのは往年の名作ミュージカル『グランドホテル』。1928年のベルリンを舞台に、高級ホテルを訪れた人々が繰り広げるさまざまな人生模様を描いた作品です。
男役が演じる娘役!美しくハマってた蓮つかささん
24年前の初演で天海祐希、本公演では朝美絢&千星と、男役が演じてきたラファエラ・オッタニオは、おかっぱヘアで首まできっちり覆った衣装。グルーシンスカヤを慕い続けて20数年。つまり40歳くらいのお役だから年齢不詳にするのに効果的なヘアと衣装。今大人気のブルゾンちえみさんもそうだけど、眉を隠すと表情が読めない。それと肌の露出や体のラインがわからない衣装で、若さと男役という性別をカバーしているのかも。効果的です。
オッタニオは感情を抑えたい難しい役柄です。新人公演では研6の蓮つかささんが担当。小さな頭と可愛らしい顔立ちで女役もハマると思ってたけど、大人で寡黙なお役を静かに熱演。次作で主演抜擢も期待できる!?がんばれ!!
若手だけで演じる新人公演は物語がより浮き彫りになるけど「グランドホテル」やっぱり名作です!
【山本浩未】
宝塚をこよなく愛する乙女系ヘアメイクアップアーティスト。「生活者としてのキレイ」をテーマに活躍中。シンプルでわかりやすい美容理論を元にメイクアップ、コラムの執筆など連載を持ち、健康的で美しく暮らすライフスタイルが、世代を超えた女性に支持されている。新刊「
おとな美人を作る「メイクの基本」」(宝島社刊)、「
今治美肌タオル付き山本浩未のスチームON(おん)顔(がん)」(講談社刊)が好評発売中。「
きれいは力」(幻冬舎刊)、「
美人メイク基本の“き”」(宝島社刊)、「
同窓会で二番目にキレイになるには …」(小学館刊)など著書多数