アメリカ・シアトルに住んで十数年。エディター&ライターとして活躍するNorikoさんが、現地で話題のフードやライフスタイルにまつわる情報をレポート。今回は、イースターについて。
スイーツ店やアミューズメント施設などでも期間限定で催し物が行われるなど、最近、日本でもブームになりつつあります。アメリカにおけるイースターの文化を教えてくれました。
イースターがアメリカに春の風を運んで来る
すべての画像を見る(全2枚)イースターとは、キリスト教古来の儀式である復活祭の日。キリストが十字架に磔にされて死んだあとに復活したことを、信者が教会に集まって祝福します。日にちは毎年変動しますが、3月下旬から4月下旬の日曜日であることには変わりなく、2017年は4月16日です。
キリスト教信者以外は関係ないかというと、そんなことはなく、アメリカの学校ではこの日に前後して1週間の春休みとなり、イースターらしいデコレーションや、子どもたちのイースターのアクティビティーなどを見るにつけ、春の訪れを感じます。
イースターも子どもたちにとってはクリスマスやバレンタイン!?
クリスマスがサンタクロースとトナカイ、バレンタインデーがハートなら、イースターのモチーフは、卵やヒヨコ、ウサギです。卵は生命の復活、ウサギは子孫繁栄を意味し、イースターには欠かせないシンボル。家にはこれらにちなんだパステルカラーのグッズを置くと気分が高まります。また、子どもたちはイースターギフトをもらいます。
たとえば、卵形やウサギ形のチョコレートやキャンディー、クッキーなどはお友だち同士の交換用に。ウサギやヒヨコのぬいぐるみやおもちゃ、絵本などは、両親や祖父母、親戚、あるいはクリスマスのサンタのようにイースターバニー(ウサギ)から贈られます。イースター向けカードもたくさん売られています。
イースターには卵にちなんだアクティビティーを満喫!
ホワイトハウス恒例の「イースターエッグロール」。ゴールまで芝生の上をスプーンで卵を転がして競争する、子どもたちの様子は春の風物詩となっており、2017年もトランプ大統領とメラニア夫人の主宰で行われる予定です。
また、アメリカの子どもたちが大好きなイースターのアクティビティーが「エッグハント」と呼ばれる卵探しです。「今年もイースターバニーがイースターエッグを運んで来たよ。どこにあるか探してね!」と、庭や家の中に隠した卵を子どもたちに探させます。
このイースターエッグは、殻を食用カラーで色づけしたゆで卵を使うのが伝統的なやり方。最近は、プラスチック製の卵形カプセルにお菓子やおもちゃを入れるほうが主流で、教会や動物園、ショッピング・センターなどで開催される大がかりなエッグハントのイベントでも大抵こちらが使われています。
卵形カプセルは、日本でも100均ショップやネット通販などで購入できます。夕飯にはイースター料理の定番食材、ゆで卵とハムを添えれば完璧です!
【Noriko】
アメリカ・シアトル在住。現地の日系タウン誌編集長職を経てフリーランス・エディター/ライターとなり、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『
アメリカ西海岸ママ~日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産~』(海外書き人クラブ刊)