雑誌や書籍で今話題の節約の達人、中山あいこさんとマキさん。節約にひと役買っているというこだわりのものを2人に伺って見えてきたのは、安ければお得というわけではないということ。すぐに壊れたり、楽しく使えなくて大事にできなかったりしたものは、お得どころか生活の質を下げる原因にすらなるということでした。
本当の節約をしたいのであれば、安いものを買うのではなく、使い勝手のよさや、長くつき合えるかをまず総合的に判断。お金を出した分だけ、満足感やリターンが得られるかを検討してもの選びをすることが近道になると2人は言います。
節約の達人が日頃頼りにしているという「価格以上に働いてくれる、がんばってくれるもの」を紹介していただきました。
価格以上にがんばってくれるものを選ぶことが節約への近道
●白馬毛でできた歯ブラシで歯の健康を気づかう
すべての画像を見る(全8枚)「歯に当たる感触が気持ちいいので、白馬毛歯ブラシがお気に入り」という中山あいこさん。天然毛でできているためお値段は少し高めですが、しなやかな毛腰が使っていて心地よく、こまめに歯のケアするように。「歯の治療などにお金がかからなくなるので、十分に元はとれています」
●丁寧につくられた弁当箱でおいしくいただく
ステンレス製の弁当箱を愛用する中山さん。丈夫なうえ、色移り、におい移りもないのが気に入りました。「私が選んだメーカーのものは、パッキンを取り換えられるので、ずっと使い続けています」
●家事を楽しませてくれる小物を身近に置いておく
お気に入りの小物を使えば、がぜん家事もやる気になるもの。「古くて味わいのある小物が、もともと大好きなんです。長くよいおつき合いができそうだなと感じたら、多少高くても買ってしまいます」(中山さん)。本当によいものがそばにあると、家事の時間が豊かに感じられるように
京都の古道具店で見つけたカゴにひと目ぼれ。「洗濯物をばさっと入れるだけでもさまになるの」(中山さん)
こちらのお気に入りは、オーバルな形のシェーカーボックス。一切のムダを省き、使いやすさだけを追求したデザインが特徴です。「実用的で長もちする木製の小物が大好き。裁縫道具を入れています」(中山さん)
●柔軟剤は少しよいものを。お気に入りの香りでテンションアップ
「柔軟剤は香り重視で選んでいます」というマキさん。少々割高でも、よい香りに包まれていると、それだけで一日が快適に。家事や仕事も気持ちよくスイスイこなせるそう
●インナーの素材にこだわれば着こまなくても暖か
マキさんはウール100%のインナーを愛用。「1枚約3000円程度のものを利用しています。厚手のコートがいらないほど暖か!着こまなくても一年をとおして、薄手のコート1枚ですんでいます」
●15年保証がついている鍋を買う
中山さんが日々使うオールステンレス製の鍋は、頑丈で清潔、しかも15年保証つき。「どんなに焦げつかせても、磨けば元に戻るからすごい。買いたして、今手持ちの鍋はこの4つだけ。一生使い続けます!」
●着回しがきくものなら高くても結果的にお得
マーガレットハウエルのコットンワンピース。1枚なら上品に、セーターやブラウスを合わせればカジュアルにも清楚にも。「いいものはやはり着回し力も抜群。奮発したかいがありました」(マキさん)
●ちょっといい調味料が素材の味を最大限に生かす
調味料は価格でなく、味で選びます。「ちょっといい調味料を使うと、なんでもおいしくいただけるんです。調理法も味つけもシンプルにし、素材の味をできるだけ生かすようにしています」(マキさん)
●精米機があれば白いご飯もごちそうに
実家から送られてくる米を週に一度のペースで精米。「五分づきにすれば、栄養たっぷりで味も最高!おかずに凝らなくても、ご飯がおいしければ、食事の満足度が上がります」(マキさん)
●100円以下の魚のアラはコストパフォーマンス抜群
「魚のアラは、安いものを見つけたらすかさずゲット!」(マキさん)。マグロのアラは、塩をふってゆでてほぐし、オリーブオイルと濃いめの塩で味つけ。自家製のツナができ上がりです
●教えてくれた人
【中山あいこさん】
レトロで趣あるマンションの一室をナチュラル&シンプルに住みこなしている。書籍に『
家事がラクになるシンプルな暮らし 持たない ためこまない 使いまわす』(エクスナレッジ刊)。ブログ「
生活のメモ」」
【マキさん】
夫と長女、二女の4人家族。おいしく健康な食事と環境に優しい生活を心がける。書籍に『
持たない暮らしの愛用品』(宝島社刊)など多数。ブログ「
エコナセイカツ」