掃除の強い味方となる100均グッズ。じつは掃除コーナーには置かれていない、本来の用途が掃除とは無関係なものが、意外に便利だったりすることもあります。今回紹介するのは、100均ショップで、大小セットで売られているシューズブラシ。「柄が短いから、ゴシゴシ洗うところに使うととても便利なんです」。そう教えてくれたのは、日本ハウスクリーニング協会の理事・高橋敬子さん。プロの活用術を披露していただきました。

柄が短いからゴシゴシ洗いが簡単!大小セットで買えるシューズブラシ

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 子ども用から大人用まで、シューズをゴシゴシ洗える大小2本セットで、わずか100円とは超お得。これなら躊躇なく汚れ落としに使え、しかも、衛生面で気になったら、気軽に買い替えることもできます。
「コンパクトなサイズのほうは、洗いにくいトイレのフチ裏掃除に最適」と、高橋さんのおスミつき。大きいサイズは、カーペットのゴミ取りに使用すると便利です。どちらも柄が短いので力が入れやすいというメリットがあります。

※注意!…ブラシの毛がかたくて粗いので、傷つきやすい素材の掃除は避けるようにしましょう

カーペットに使って、掃除機では取れにくいからみついたゴミ取りに

<カーペット>掃除機では取れにくいからみついたゴミ取りに

「カーペットの毛にからみついたゴミや髪の毛は、掃除機だけではなかなか取りきれないものです。その証拠にほらっ」と、掃除機をかけたあとのカーペットをブラシで高橋さんがひとなでしただけで、ゴミや髪の毛がどっさり!

<カーペット>掃除機では取れにくいからみついたゴミ取りに
こんなに汚れが!

 大掃除では、家族がよく座る場所など気になる部分の汚れをシューズブラシでからめ取ってから、掃除機をかけましょう。さらに、かたく絞ったぞうきんでサッとふいて乾燥させると完璧です。

便器のフチ裏の狭い部分にぴったり!小ブラシの活用法

<トイレ 便器>フチ裏の狭い部分にぴったりサイズの小ブラシ
小ブラシならフチ裏に入り込む

 トイレ掃除専用ブラシは柄が長く、ブラシ部分が大きいものが主流です。「でもじつは、本気でキレイにしようと思ったら、ブラシは柄が短くて小さいものがいちばん!力がしっかりと届きます」と高橋さん。掃除方法を披露していただくと、なるほど納得。ブラシは、狭いフチ裏にしっかり入り込むジャストサイズです。

 尿汚れはアルカリ性なので、落ちにくい汚れはクエン酸の粉末をそのまま使って落としましょう。なお、フチ裏以外は、傷つく恐れがあるので注意が必要です。

クエン酸を使った、日頃の便器のお手入術

<汚れが軽いときはスプレー>
普段、まめに掃除をしているなら、スプレーだけでOK。スプレー液は、水200mlに、大さじ1を目安に溶かしてつくります

<フチ裏の汚れがひどいときは粉を>
水で濡らしたブラシに粉末をふりかけて、フチ裏をゴシゴシ洗いましょう

<器に入れて消臭にも>
クエン酸には消臭力もあるので、粉末を器に入れてトイレの片すみに置きます