今年は節約癖を身につけるためにも、年の始まりの一月の家計は、ほかの月よりも少し引き締めるくらいのスタンスでがんばってみましょう。そこで提案したいのが、身近なものを使った、お財布にも環境にもやさしい「手づくりクリーナー」です。つくり方はとても簡単。家事についての著書もある、「節約家事」のスペシャリスト・よしママさんに、詳細を教えていただきました。

経済的で環境にも優しい手づくりクリーナー

 市販の洗剤は便利ですが、用途ごとにいろいろ揃えると、意外にお金もかかるし、置き場にも困るもの。わが家ではセスキ炭酸ソーダ、重曹、エタノール水などを使った手づくりクリーナーを活用しています。経済的で環境にも優しく、さまざまな用途に使用できて便利。

 今回は普段の掃除に大活躍する、手づくりクリーナーを紹介します。

●セスキ・重曹クリーナー

セスキ・重曹クリーナー
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 使用頻度の高いアルカリ性の洗剤を紹介します。セスキや重曹でつくることができます。水かぬるま湯500mlに小さじ山盛り1(約5g)のセスキを溶かすだけで完成。重曹の場合は水かぬるま湯100mlに小さじ1(約7g)の重曹を溶かします。手アカや油汚れを落とすのに効果的なのでキッチン掃除で大活躍!もちろん、リビングの床や家具、手アカのついた窓ガラスの掃除にも使えます。

●クエン酸クリーナー

クエン酸クリーナー

 アルカリ性の洗剤では取れない、カルキや水アカ、湯アカ汚れには酸性の洗剤をつくりましょう。同じく酸性の酢でも代用できますが、においがきついのでクエン酸がおすすめです。クエン酸は水100mlに対して小さじ1(約5g)のクエン酸を溶かせば完成。ポットの湯アカをとったり、鏡のうろこ汚れなどにも使えますよ。

●手づくり研磨剤

手づくり研磨剤

 ガンコな汚れには、手づくり研磨剤も活躍します。重曹と粉石けんを1対1でボトルに入れて混ぜるだけで完成します。粉石けんは合成洗剤ではなく「純石けん」の物がおすすめです。

 トイレや浴室、シンクなどいろいろなところで安心して使えます。汚れを落としたいポイントをあらかじめ濡らしておき、ふりかけのようにパラパラとかけて、こすり落としましょう。

●ハーブの香りの除菌スプレー

ハーブの香りの除菌スプレー

 オリジナル除菌スプレーもおすすめです。無水エタノールを水で薄めて、50~80%濃度のエタノール水をつくるだけで完成しますが、わが家ではもうひと手間かけています。

 庭で取れたラベンダーをドライにして、無水エタノールに1週間以上つけて、「チンキ剤」をつくります。エタノールにハーブの香りを移したチンキ剤を使ってエタノール水をつくれば、ハーブの香りの除菌スプレーが完成します。掃除するたびにラベンダーの香りに包まれて、リフレッシュ! 作業も楽しくはかどります。

 消臭スプレーとして使用したいときには、重曹をプラス。水約200mlに対して、チンキ剤20mlと重曹を小さじ1加えてシェイクして完成します。寒い時期は重曹が水に溶けにくいので、ぬるま湯にすると溶けやすくなりますよ。

 カーテンなどのファブリック類に広範囲にスプレーすると、ハーブの香りが部屋じゅうに広がります。

 市販の専用洗剤も便利ですが、家じゅうあちこちを掃除するときにはたりなくなってしまうことも。手づくりの洗剤であれば、大量にできておトク。環境にも優しいので、子どもやペットのいるお宅でも安心して使うことができますよ。慣れてくると、汚れに合わせて、濃度を調節してオリジナルクリーナーもつくれます。

 使用する際は、説明書などもよく読んで、まずは目立たない場所で試してからにしてくださいね。

【よしママさん】

茨城県在住。9歳と7歳の子をもつお掃除大好き主婦。ブログ「

節約ママのこだわり掃除

」では、時短&家族にやさしい掃除、洗濯を研究。著書に『

家族が笑顔になる おそうじの魔法

』(日本文芸社刊)