コンビニには糖質オフをうたう商品が並び、ファミレスなどの飲食店チェーンでも低糖質メニューに力を入れるなど、ここ数年、高い人気を維持している「糖質オフダイエット」。糖尿病専門医で糖質オフの第一人者、牧田善二先生はこのように語ります。

「糖質は、ご飯やパンなどの主食や甘い調味料、根菜などに多く含まれ、消化されると体内でブドウ糖に変化します。それが血液中に送られて血糖値を上げ、エネルギーとして利用されるのです。ただ糖質を多くとると、生成されたブドウ糖は使いきれずに体内にたまることに。これが太る原因です」

つまり、ダイエットのためには糖質量を抑えることが重要。一方で、味気ないカロリー制限は不要! 糖質さえ気をつければ、お肉も揚げ物も、マヨネーズもOKなうえ、おなかいっぱい食べられるから、無理なく続けられると評判です。

ただ煮るだけで完成!「さっぱりチャーシュー」

とはいえ、平日は遅くまで働いているし、自宅でパパッと料理するときには丼ものやパスタのような一品料理が便利で…と、糖質オフが気になりながらも二の足を踏んでいる人も多いのでは? 肉や魚のメインさえ用意しておけば、じつは、糖質オフダイエットのハードルは高くありません。

今回は、人気料理家・藤井恵さんのおいしくって低糖質なレシピを173点収録した

『おいしく食べてやせる!糖質オフのつくりおき』

から、担当編集が繰り返しつくっているメニューをご紹介します。

さっぱりチャーシュー
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たっぷりのお酢で、さっぱりしているのにコクのある味わい。タマネギの自然な甘味と昆布のうま味で、砂糖やみりんなどの甘い調味料を加えなくてもおいしく仕上がります。半熟ゆで卵も加えると、ごちそう感がさらにアップ!

【材料(4人分)】

・豚肩ロースかたまり肉 400g
・A[タマネギ(横に薄切り) 1/2個、昆布 5cm、酢 1/2カップ、しょうゆ 1/3カップ、水 3カップ]
・ゆで卵(5分ゆで) 4個

材料はわずかこれだけ

材料はわずかこれだけ(昆布を写真に入れるのを忘れました!)。
かたまり肉以外は、台所のレギュラーメンバーでつくれるところがうれしいです。今回は、肩ロースがなかったのでモモで代用しています。

【つくり方】

豚肉を煮立てる

(1) 鍋にAを入れて煮立て、豚肉を入れ、再び煮立ったらアクを除き、弱めの中火で40~50分煮る。
(2) (1)の豚肉を取り出し、パサつかないようにアルミ箔で包んでおき、煮汁をとろりとするまで煮つめる。ゆで卵をいれてひと煮し、火を止めて肉を戻し入れ、そのまま30分ほどおいて粗熱を取る。
(3) (2)の豚肉、ゆで卵、昆布を取り出し、食べやすく切って器に盛り、鍋に残った煮汁をかける。
[1人分340kcal/糖質量5.8g]

さっぱりチャーシュー

以上、とても簡単だと思いませんか? ほったらかしでつくれるうえ、覚えやすい分量。すでにわが家の食卓の頻出メニューになっています。時間がないときは、千切りキャベツとか適当な野菜を合わせるだけで、結構な満足感が得られます。

お酢たっぷりですが、酸味は強くないので、すっぱいものが苦手な男性にも好評。子どもでも食べやすい味だと思います。煮汁は、薄めて煮立て、糖質オフ麺やしらたきなどを加えれば、ラーメンの代用にも。

『おいしく食べてやせる!糖質オフのつくりおき』

(扶桑社刊)には、このほかに、ボリュームたっぷりの肉や魚のつくりおきや、副菜に便利な野菜のつくりおき、糖質ほぼゼロのしらたきを使ったおかずや主食など、低糖質レシピが満載です。