イベントが多く、楽しい年末年始。ローストチキンやクリスマスケーキ、おせちなど人が集まるこの時季にしか、楽しめない食事もたくさんあります。新年を迎えて、そういった食品でパンパンだった冷蔵庫も、そろそろあきスペースが目立ってくる頃。でも、中途半端に残ってしまった食べ物はどうやって保存すればいいの、と困っている人も多いのでは?

そんな疑問に、冷凍保存術の本などを数多く執筆している料理研究家の濱田美里さんが答えてくれました。プロならではの保存テクニックを活用すれば、おもてなしや家族の団らんがもっと楽しめることうけ合いです。

料理のプロ濱田さんに教わる!年末年始「困り食材」すっきり保存術

ここでは、年末年始に出番の多い、おせち料理、おもち、生クリーム、ホールケーキ、お刺身、丸ごとチキンの保存法をご紹介します。ただし、賞味期限には十分注意してください。

●おせちの残りは、食べすすむごとに段階を踏んでコンパクトにまとめる

おせちの残り
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数段のお重に入ったおせち料理は、食べすすむごとにコンパクトにしていきます。

食べすすむごとに段階を踏んでコンパクトにまとめる

減ってきたら1段にまとめます。

最後は小さな保存容器に種類ごとに分けて保存

最後は小さな保存容器に種類ごとに分けて保存。「つくって2~3日は家の中の涼しい場所で、その後は冷蔵庫で保存してください」。

●おもちはすぐに冷凍してカビ防止!ラップに1個ずつ包むこと

おもち

意外とカビが生えやすいおもちは、冷凍保存すれば半年近くもちます。

ラップに1個ずつ包む

霜やにおいがつかないよう、1個ずつラップして。

ファスナーつき保存袋に入れ、冷凍する

「最後にファスナーつき保存袋に入れ、冷凍するのがコツです」。

●生クリームは絞り出して冷凍したり泡立て、バターにして活用

冷凍して

泡立てた生クリームが残ったら、バットなどに絞り出して冷凍室へ。

凍ったら保存袋に移して保存

凍ったら保存袋に移して保存し、コーヒーに浮かべたりして使いましょう。

泡立ててバターに

もしくは、バターにしてしまうという手も。

バターにして活用

さらに泡立てて分離した水分を除くとバターになります。

●ホールケーキは半分ならばボウル+お皿。1ピースはコンテナを逆さに

半分ならばボウル+お皿

半分食べて残ったケーキは、お皿にのせて、ボウルをかぶせて冷蔵庫に入れれば安心。

1ピースはコンテナを逆さに

「1ピースなら、食品保存用のコンテナを逆さにしてかぶせればコンパクトに収納できます」

●お刺身(さく)は保存期間や量で使い分けて保存

少しおく場合

その日のうちに食べるなら、パッケージごと冷蔵室のチルドでOK。

少しおく場合

「2~3日保存するなら、ペーパータオルで包んでドリップを防ぎ、保存袋に入れて冷蔵庫へ」。

何本かある場合

「何本かある場合は、保存袋より、浅い容器に並べるのがいいでしょう」

●チキン(丸ごと)は部位ごとにチョキチョキカットして小分け保存

チキン(丸ごと)

チキンは、残ったらキッチンバサミなどで部位ごとに分けてファスナーつき保存袋に入れ、冷蔵庫へ。

部位ごとにチョキチョキカットして小分け保存

「炒め物やスープなどにさっと加えられて使いやすいですよ」。