ムダなものをなくして、すっきりきれいな家にしたい!意気込みは十分なのに、なかなか腰が上がらない。いざ、部屋の雑然とした魔境に手をつけてみたものの、なにをどうすればいいかわからない…。整理収納アドバイザーの私がお客様と接するなかで、こんなお悩みをよく耳にします。

 じつは最初に手をつけがちなリビング、キッチン、クローゼットはハードルが高め!ものの量も多いううえに、思い入れがあるものも多数あり、判断が鈍りやすく仕分けに時間もかかり、挫折しやすいからです。片づけが嫌い、苦手な人に、おすすめな場所。それは…

洗面所
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ずばり、洗面所です!

洗面所が片づけを嫌いな人に向いているワケ

 その理由は…

1.思い出の品など処分に迷うものがほとんどない
2.限られた空間なので、短時間で不要なものが洗い出しできる
3.日用品は単価が安いものが多く、処分に抵抗が少ない
からなんです。

 片づけられない人はまず、ものを捨てることからスタートして。そのためには、捨てグセをつけることが重要で、捨てグセをつけるのに必要なことは「達成感」!!洗面所はまさに、達成感を得られやすい最高の場所なのです!

早速トライ!「使い切る」か「処分する」の2択で減らす

「使い切る」か「処分する」の2択

 わが家の鏡裏収納と洗面台の下を見てみました。「うちはふだんから気をつけているからそんなにないはず」なんて思っていたのに…出てくる出てくる、怪しげなものの数々。

怪しげなものの数々

・ポンプ容器(→以前うがい薬を入れて使ってたけど、もう1年ほど使ってないので処分)

・蛇口&鏡用のクリーナー(→底に2センチぐらい残ったまま忘れていた)

・夫の白髪染め(→1度使ったものの放置していたので、確認のうえ処分)

・詰め替え用洗濯洗剤(→ちょうど詰め替えタイミングでそのまま捨て)

・花粉症の目薬(→開封してだいぶ経つので処分)

・なにかのフタ(→どう考えても、いらない)

・掃除用にとっておいた子ども用歯ブラシ(→この機会に掃除に使って処分)

 ちょっと見てみただけでもこれだけ、不要品やすぐに使い切れそうなものが出ました!ちなみに、カッコ内は処分の理由と処分方法なので、捨てる参考にしてみてくださいね。

そのほか洗面所にこんなものはありませんか?

・いつか使うだろうとため込んだ試供品
・旅先で持ち帰ったアメニティ
・趣味が変わって使わなくなったヘアゴムやヘアピン
・お土産でもらったシートフェイスパックや入浴剤
・以前使っていた塗り薬
・昔使ってたシャンプーや洗剤の詰め替え用のから容器
・新しいものがあるのに、使いきっていない古い洗剤類
・中身は残っているけど、いま使う気になれない化粧品
・使いそびれている美容グッズ
・忘れられているバススポンジやボディスポンジのストック

などなど…。こういったものが、毎日使っている愛用品と一緒にゴチャゴチャと混在しているのが、洗面所です。しばらく使っていないものを発見したら、使い切るか処分するか2択で考えてモノを減らしていきましょう。洗面台だけなら所要時間は10分程度で終わります。

洗面所は「ながら片づけ」もおすすめ

 洗面所は、新しい愛用品ができても、以前愛用していたものがなに事もなかったかのように、そのまま残っていることが多い場所。収納スペースがたくさんある場合は、一度で終わらせようと思わず、歯を磨きながら、髪を乾かしながら、日々不要品がないか眺めるクセをつければ、きれいがキープできますよ。

【mocaさん】

整理収納アドバイザー。ハウスメーカー勤務の夫、男女2児と暮らす、SOHOワーキングマザー。「お片づけノートを使った整理」「直感的に分かる収納」「ちょこちょこ掃除」で、時短ハウスキーピングを実践中。ブログ『

「お片付けノート」で 片付け体質になりました

』が人気。著書に『

1日5分! お片付けノート

』(扶桑社刊)