頬や目元の皮膚が下がり、あご回りにたるむ…。加齢とともに目立つ“あごメタボ”。多くの女性にとって悩みの種です。加齢で顔の筋肉が衰えると、皮膚が下がってたるみの原因に。筋肉は肌のハリに必要な酵素や顔を大きくする脂肪に関係するので、衰えを放置すると“あごメタボ”を加速させます。
「マッサージを習慣化し、衰えた筋肉を“美筋”につくり替えることで解消しましょう」。そう提案するのは、エステティックサロン「パールケイ」代表の服部恵さんです。自身が考案したのが猫手マッサージ。「指の関節や面を使った“猫手”なら、絶妙に力や圧をかけられ、肌への負担もありません。リンパ液や血液を流す、こり固まった筋肉をほぐす、リフトアップするというステップもすべて猫手で。楽しく続けることができますよ」。
二重あご、ほうれい線…たるんだ肌に効く!
[猫手のつくり方]
すべての画像を見る(全8枚)・親指は添えるだけ
・ふんわりと握る
【NG例】
・強く握らない
・親指を入れない
[肌に当てる部分]
使うのは、人さし指から小指までの4本。こりをほぐす、押す、引き上げるという目的や部分に合わせて、関節や面を使い分けます
・指の面を使う
第一関節と第二関節の間の面でソフトに刺激する
・第二関節を使う
マッサージの起点を決めたり、広い部分を押すときに
・人さし指を使う
人さし指の第二関節を使い、ピンポイントに刺激する
4つの基本テクニック
1.猫手ドレナージュ
4本の指の第一関節と第二関節の間の面を肌に当て、リンパ節からリンパ節へなでさする。「リンパ液を流すイメージで行いましょう」
2.猫手リフトアップ
たるんだ肌をリフトアップさせるテク。「4本の指の第一関節と第二関節の間の面を肌に密着させ、強めの力で引き上げて形を整えます」
3.猫手グリグリ
人さし指の第二関節を肌に当て、円を描くようにマッサージ。「皮膚の深いところまでをじっくり刺激し、こり固まった筋肉をほぐします」
4.猫手プッシュ
人さし指の第二関節でリンパ節を圧迫したり、顔の細かい部分を刺激。「4本の指の第一関節と第二関節の間の面を使うことも」
【服部 恵さん】
株式会社ミロワール 代表取締役。「エステティックサロンパールケイ」「服部恵健康エステ学園」主宰。美容形成マッサージなど独自の技術が好評で、セミナーも大人気。エステティックグランプリ顧客満足サロン部門全国1位(第2回・第6回)・フェイシャル技術部門準グランプリ(第2回)。日本エステティック協会エステティックコンテスト全国3位