パティシエを目指してフランスに渡り、在仏5年めを迎えるラボレル友里恵さん。フランス人だらけの職場でパティシエとして働きながら、現地の最新の「食」をレポートしてもらいます。今回は見た目も涼しげなグラスデザートについて。
すべての画像を見る(全5枚)パリの夏の風物詩「ヴェリーヌ」
夏になると、パリのケーキ屋さんのショーウインドーには、ムースやゼリー、フルーツが層になってグラスに盛られたデザートが並びます。
フランスでは、グラスに盛りつけた料理やデザートのことを「Verrine(ヴェリーヌ)」と呼び、レストランはもとより、ホームパーティやちょっとしたおもてなしの場でも定番に。
難しそうに見えますが、グラスに好きな食材を層になるように入れるだけ。華やかで涼しげな見た目は夏にぴったりです。特別な材料を使わなくても、ヨーグルトやアイス、ジャムやクッキー、シリアルなどを層になるように重ねていけば、おしゃれなデザートに。季節のフルーツを添えても華やかです。
イチゴジャム、フレーバーヨーグルト、砕いたクッキー(オレオ)、プレーンヨーグルト(加糖)を層になるように重ね、クッキーを上にあしらいました。これだけで、おしゃれなデザートに!
おうちにあるもので手軽にできるので、小さなお子さんと一緒におやつづくりをするのもおすすめ。
おもてなしにぴったりの前菜としても
ヴェリーヌは甘いものだけではなく、総菜としても人気。手軽でおしゃれなフランスで定番の組み合わせを紹介します。
●スモークサーモン×アボカドペースト×サワークリーム
つぶして塩コショウで味を調えたアボカド、サワークリーム、スモークサーモン、サワークリームの順に重ね、ベビーリーフとお花のようにくるっと巻いたスモークサーモンをトッピングし、仕上げにコショウを。濃厚クリーミーさがたまりません。
●ツナ缶×パプリカ×水きりヨーグルト
油をきったツナに、レモン汁・塩コショウで味を調えた水きりヨーグルト、角切りにしてオリーブオイル、バルサミコ酢で和えた2色のパプリカを盛りつけるだけ。カラフルな2色のパプリカが食欲をそそります。
そのほかにも小エビ、ハム、コーンなど身近にあるものをお好みで。
具材やソースをずらっと並べて、好きに詰めてもらう「ヴェリーヌ・バー」としてふるまうのも、ちょうど「手巻きずし」のような感覚で楽しめます。
手軽につくれて、おしゃれ感がアップするヴェリーヌ。いろいろな具材で、お気に入りの一品を見つけてください。