夏は汗で靴の中が蒸れやすく、ゲタ箱のいやなにおいに悩まされる方も多いのでは?そこで活用したいのが身近な脱臭アイテム。いやなにおいを取るといわれているさまざまなアイテムのなかで、なにがいちばん効果的なのかをフジテレビ商品研究所で実験しました。

実験装置をつくって計測開始!

 

新聞紙、茶がら、コーヒーがら、炭、重曹、ミカンの皮

にどれくらいの消臭効果があるのか、実験装置をつくって計測しました。

<実験方法>

【1】下の引き出しに各脱臭アイテム200g(この写真では新聞紙、20g)を敷き詰め、引き出しを閉める。

【1】下の引き出しに脱臭アイテム200g(新聞紙は20g)を敷き詰め、引き出しを閉める。
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【2】上の引き出しのシャーレにラップを敷き、その上にコットンを置き、イソ吉草酸を0.02ミリリットル滴下し、引き出しを閉める。

 <イソ吉草酸とは?>足の汗や脂を雑菌が分解することで発生する足のにおいの主成分。強烈なにおいを発する

【2】上の引き出しのシャーレにラップを敷き、その上にコットンを置き、イソ吉草酸を0.02ミリリットル滴下し、引き出しを閉める。

【3】奥に設置されたファンを回して、空気を循環させ、脱臭アイテムに臭気を吸わせる。(空気が逃げないよう、正面にはプラスチックの板を設置)

【3】奥に設置されたファンを回して、空気を循環させ、脱臭アイテムに臭気を吸わせる。(空気が逃げないよう、正面にはプラスチックの板を設置)

【4】15分後、検知管を使ってイソ吉草酸の残留濃度を計測する。

【4】15分後、検知管を使ってイソ吉草酸の残留濃度を計測する。

実験結果は?

※【脱臭アイテム/イソ吉草酸の残留濃度/イソ吉草酸の除去率】の順に表記

●なにも入れない/12.0ppm/0%

<感想>強烈なにおいが鼻をつく

●新聞紙(手で2cm角くらいの大きさにちぎったものを20g使用)/8.3ppm/31%

新聞紙

●茶がら(水分が飛ぶまで乾燥させたものを200g使用)/2.3ppm/81%

茶がら

<感想>炭に次ぐ高い脱臭効果!

●コーヒーがら(水分が飛ぶまで乾燥させたものを200g使用)/5.3ppm/56%

コーヒーがら

●炭(2・3cm角くらいの大きさに砕いたものを200g使用)/1.5ppm/88%

炭

<感想>除去率約90%ともっともにおいが薄くなった

●重曹(200g使用)/3.0ppm/75%

重曹

●ミカンの皮(夏ミカンの皮を水分が飛ぶまで乾燥させたものを200g使用)/9.8ppm/18%

ミカンの皮

<感想>除去率20%以下と脱臭効果はほとんどない

 アイテムによって脱臭効果に大きな差が出ました。ミカンの皮や新聞紙はイソ吉草酸の除去率が18%、31%とにおいが強く残り、脱臭効果があまりないという意外な結果に。さらにコーヒーがらにも高い効果はなく、逆に炭や茶がら、重曹は、においが薄まり、脱臭に効果的ということがわかりました。

【結果!】ミカンの皮や新聞紙はあまりにおいが取れず、炭と茶がらは明らかににおいが薄くなった