使いすぎたせいか、最近傘の撥水性が落ちてきたな…。そう思いの方に、ぜひ試してほしいのが、傘の水はじき効果を取り戻すお手入れ。水をはじかなくなり、べちゃっと水を吸収する傘でも、ドライヤーで温風を当てるだけで新品レベルの状態に復活できるらしい!検証も含め、この裏ワザ編集部で実際にやってみました。
撥水加工には「フッ素」が使われている
水をはじく傘は「フッ素」(漢字で書くと、弗素。なんか強そう!)を使って撥水加工がされています。購入時は、先端の尖った非常に小さいフッ素の鎖が縦に並んだ状態で、傘についた水を支えます。
ところが、開閉時に生地同士が擦れたり、手で生地の表面を触ることでフッ素の並びが乱れ、水を支えられなくなるので、撥水効果がだんだんと落ちていくのです。
ということで、フッ素の実力迫るべく、まずは「撥水加工」という表示のある傘を購入。
水をかけてみると
新品だけに、撥水効果は上々!大きな水の粒が傘の表面を滑り落ちます。
では、いざ実験開始。傘を広げ、折りたたみ、マジックテープでまとめるまでが1セット。これを何度も繰り返し、撥水効果が落ちていく様子を検証します。
こ、これは時間がかかりそう&重労働になりそうな予感‥‥。まずは100回を目指します。開いてテープで留めるまで、最低でも1回約15秒はかかるぅ!
20回繰り返したところで、腕に重さを感じるように‥‥。
そして50回。まだ50回…。傘を開く指と、ステンレスの部分が擦れます。かなりクタクタになって、やっと100回にたどり着きました。
おやっ?撥水効果はまだとれていません。
気合でもう50回!
ここで水をかけてみたところ、な、なんと水滴の様子に変化が!
小さな水の粒はありますが、折り目の部分では撥水効果が薄まり、水の粒ができていません。念押しでもう50回。計200回を目指します。
違いは歴然!折り目の部分には水が染み込み、150回時点では粒になっていた部分でも、水が生地に染み込んでいるようです。この時点で編集部に持ち帰り、ドライヤーを使って、新品同様の状態に復元します!
ドライヤーで温めると撥水効果が復活する!?
10cmほど生地から離れた位置から、30秒ほど温風をあて傘の表面を温めます。長時間あて続けると傘の生地が傷むので、やり過ぎないようにしましょう。
ドライヤーの効果はいかに!?緊張の一瞬です(心の中でドラムロール!)。
はじいたーーー!!!!撥水効果が復活しています。どうか水をはじいてくれ!という気持ちを込めての30秒だったので、もう少し短くても問題ないと思います。
結果:「ドライヤーで温めると撥水効果が復活する!?」は本当!
撥水効果が薄れたまま使うと、乾きづらいため、においが発生しやすくなります。ほぼ0円で実践できるテクニックなので、ぜひお試しください!