テレビや雑誌などで、スマートに暮らすためのアイデアを披露する、整えアドバイザー・阪口ゆうこさん。収納をはじめとして、さまざまな家仕事を効率的に整えるための提案をしています。
「年が明けて間もない今だからこそ、年末のことを考えるべき」と説きますが、はたしてその意図とは?
汚れがたまったところで大掃除は非効率!今年からそんな習慣やめませんか?
すべての画像を見る(全4枚)
2018年が始まって早1か月。のんびり過ごしたお正月休みが終わってバタバタの毎日が始まり、大掃除できれいにした家の中もだんだん乱れてきた頃ではないでしょうか?
そのままズルズルと「まあ、年末またやればいいか…」と見て見ぬふりをし続ければ、また年末の悪夢(手も痛いし、腰も痛いし、忙しいのに掃除が終わらん!)が繰り返されることに…。
今年こそは、この年の初めに「脱・大掃除」を目標として掲げてみてはいかがでしょうか?
じつはわが家、ここ数年は大掃除をしていません。「ゆる掃除」をちょこちょこやって、年末はのんびりフリーダム。心の余裕が違います。この先1年間の過ごし方次第で、年末の自分にすてきな贈り物ができますよ!
冬よりも夏の方が「大掃除」しやすい場所もある
正直、冬は掃除にあんまり適した時期ではありません。寒くて水仕事がつらくなるし、汚れ落ちも悪いのです。そこで、冬にやりたくないものは時期をずらしてしまうのがおすすめ。
たとえば窓やサッシの掃除。たくさん水を使うので、夏に念入りにやった方が断然快適です。ベランダ掃除も同様です。寒風のなか、縮こまって作業しても効率が悪いばかりなので、暑い時期に本格的にやった方がラク。フローリングのワックスがけも、やはり夏向き。冬よりワックスが乾くのが、劇的に早いんですよ!
夏にみっちり掃除をやっておけば、冬場の苦労は半減、いや、もっと大幅に減ります。鼻歌まじりにできちゃいます。
月1回の「中掃除」でしつこい汚れを防止!
年1回の掃除では汚れがたまり、ものすごいことになる場所は、定期的に掃除しておくのも手。大掃除ならぬ「中掃除」を心がければ、超強力洗剤の力を借りたり長い時間ゴシゴシしなくても、いつもと同じレベルで年末の掃除をすませることができます。
普段やらない作業は、やるまでの心理的ハードルが高いものですが、普段と同じ作業でOKとなればずいぶん気軽。
わが家では換気扇フィルター、洗濯機の槽洗浄、排水溝のパイプ洗浄は月に1回、給料日のある週の週末と決めています。月1回交換の換気扇フィルターなど消耗品類の買いたしも、給料日のある週の週末に設定しているので忘れにくく、習慣化しやすいのです。
その際に換気扇や洗濯機のまわりを掃除すると、なおベター。パイプの場合も毎月洗剤を流すだけで、汚れ方が全然違いますよ。
ゆるいルールで「小掃除」を習慣化したら年末は楽勝!
ちりも積もれば山となる。放っておいたら年末年始はダルさ必至。でも習慣化したら、年末の特別な掃除がほぼ不要になるのが、日々使う場所や道具の「小掃除」。
「わかってはいるけれど、続けるのが大変…」と、きっと皆さんは思っていますよね? でもおっくうだからこそ、考えることなく体が勝手に動く「習慣化」が効果的なんです。
ちなみに、私が習慣にしているのは、以下の通り。
(1)冷蔵庫は使いきりを心がけて、週に1度、ガラガラになったところをふき掃除
(2)電子レンジといったキッチン家電は台所に立ったついでに、1日に1回、持ち手や本体をふく(どこか1か所でOK)
(3)トイレは2日に1回、便器、便座、床、棚を掃除
いかがでしょう? 意外と「すでにいつもやっている」という小掃除があるかもしれません。掃除のなかでも得意なもの、不得意なものがあると思いますが、まずはやりやすいものから習慣化してみて。
続けられるようになったら、今年の年末は楽勝! きっと、今までよりも余裕をもった時間が過ごせるはずですよ。