6月16日から代々木公園イベント広場にてスタートした「大江戸和宴(おおえどわえん)~大江戸そば博・大江戸大酒会~」。全国のそば処より香り高いそば、そして知る人ぞ知るうまい酒が集結! なんという、粋の極み!(気持ちだけは)江戸っ子として参加しないわけにはいかないでしょう!ということで、さっそく会場へ行ってきました。
やってきました大江戸和宴!正面ゲート両サイドにはさっそく酒樽が
すべての画像を見る(全11枚)平日の昼間、しかも小雨が降る中にもかかわらず、会場にはたくさんの人が。座って食べることができるテントブースもたくさんの人で賑わっていました。
どこからともなく炭火のいい香り…?振り返るとそこには、なんと鮎の塩焼きが!そう、大江戸和宴ではそばと日本酒だけでなく、全国のご当地グルメも堪能できるのです。
はやる気持ちを抑えながら、まずは会場内を一周。 なんだか茶色いものをつくっているブースを発見。すみません、なにをつくっているんですかー?
「お皿をつくっているんですけど、なかなかうまくいかなくて」と笑うお二人。ここは益子焼の陶芸体験をしているブースでした。
「約15分~30分で手びねりの工程が完成します。5分でささっとつくっちゃった小さい子どももいましたね(笑)。色は4種類からお選びいただけます。手びねりの工程が終わったら、いったんお預かりして、工房で色を付けて焼き、約1か月~1か月半後に完成品をご自宅までお届けします」(指導員の長谷川さん)。
隣のブースはそば打ち体験コーナー。一人ずつ指導員がつき、丁寧に教えてくれます。明るい指導員の方と楽しくそば打ちができます。
蕎麦のプロフェッショナル・江戸ソバリエ倶楽部事務局長が登場!
そば打ちの様子を見ているうちに、そばを食べたい気持ちがMAXに! 満を持してそばブースに向かいます。
悩みながら歩いていると、新潟県「韃靼(だったん)そば」ブースの前で、ものすごく専門的な説明をしてくれる方に遭遇。も、もしかしてあなたはそば博士?
「はい、江戸ソバリエ倶楽部事務局長の前島です。」
事務局長! 恐れ入りました…いや、その前にソバリエって何!?
「そばのソムリエ、略してソバリエです。今日は東京のソバリエ仲間もこのブースをお手伝いしているんですよ」。 なるほど!
「韃靼そばに使われているダッタンは、高度700~800mで育つそばに似た品種で、強い苦みが特徴です。ポリフェノールの一種、ルチンという黄色い色素をもつ物質が普通のそばの約100倍含まれていて、だから黄色いそばになるんですよ」。
さ、さすがそばソムリエ!いや、ソバリエ!ルチンは水溶性なので、そば湯やそば茶で摂取するのが効果的なのだとか。気になる!ということで購入。
選んだのはこの4つ。
●左上:新潟県 蕎麦打ち道場一寿の会より「韃靼(だったん)そば」と「韃靼(だったん)そば湯」
●右上:群馬県 麦とろ人より「とろろそば」
●左下:栃木県 鹿沼そば振興会より「にらそば」
●右下:福島県 会津磐梯そば道場より「会津高遠そば」
まずは「会津高遠そば」から実食。余計な味を排除した、そば本来の風味が味わえます。 続いて「にらそば」は茹でたにらがトッピングしてあり、にらの強いにおいは感じられません。冷たいのどごしとシャキシャキしたにらの触感がマッチしています。「とろろそば」は真っ白なとろろが贅沢に乗っています。さらに、添えられた風味の良いわさびがとろろのまろやかさを引き立てていました。
そして日本酒ブースへ。北は北海道から南は熊本まで、日本全国の銘酒がどっと集結。1杯300~500円から飲むことができます。1000円で購入できる3杯セットや、ぐいのみに入れての販売もありました。
私が選んだのは岩手県の「タクシードライバー」。幻の酒といわれる山形県の「十四代」や入手困難な「飛露喜」、話題の「獺祭」も会場で出会えます。
こちらが「タクシードライバー」。まるで日本酒とは思えないラベルですが、上質さが感じられるすっきりとした純米酒でした。
今日から始まった「大江戸和宴」、6月19日(日)まで代々木公園イベント広場で開催されています。ちょっと大人なイベントで粋な江戸を味わってみては?
【イベント詳細】
「大江戸和宴(おおえどわえん)~大江戸そば博・大江戸大酒会~」
日時:6月17日(金)11:00~21:00
6月18日(土)10:00~21:00
6月19日(日)10:00~20:00
場所:代々木公園イベント広場