ついつい食べ過ぎちゃったり、気づくとむくんでいたり…。ダイエットを続けていると、思うように体重が減らないときがありますよね。
でもあせらないで。状況に応じて手を打てば大丈夫です!うまく体重が減らないときの対策を、管理栄養士の亰須薫さんにお聞きしました。
夜、食べ過ぎたら早めのリセットを
夜、食べ過ぎて体重が増えた場合、とくに1日500g以上増えたときは要注意!早めのリセットが必要です。翌朝、空腹感を感じなくて食事を抜きがちですが、食事を抜くと代謝が上がらずかえって逆効果。食欲がなくても野菜ジュースや野菜スープを飲むなど、いつもより量は控えめにしつつきちんと食べて、早めに空腹感を感じるように調整していきます。
さらに、その日の夕食はいつもより早めにとることをおすすめします。そのとき、甘くない水分を多めにとり、ご飯などの主食は普段の半分にするといいでしょう。
食事の合間には歩く時間を増やす、湯船にゆっくりつかるなどを試してみて。
食べたものが脂肪になって体に蓄積するまでにかかる時間は、約48時間とされています。2日間のあいだに、増えた分だけでいいので体重を減らすことを目標にしてみてくださいね。
食べ過ぎてないのに増えたら…原因は塩!?
味の濃いものを食べるとのどが渇きますね。これは、体が塩分を一定に保とうするため。ついつい水分を取りすぎて、体の中の水分と塩分が増えてむくんだ状態になり、普通の食事量なのになぜか体重が減らない、ということになるのです。
ラーメンやそばをスープまで飲む、しっかりした味つけのものを食べる、おすしや混ぜご飯など味のついた主食が多い、など思い当たる点はありませんか。思い当たるとしたら、スープの量を減らす、素材の味を生かした薄味の料理に変える、味のついていないご飯に変える、といったことを試してみてください。
また、同時に余分な塩を体外に出すことも必要。その手伝いをするのが、野菜に多く含まれるカリウムです。味つけの濃いものを食べた次の食事は、つけ合わせのキャベツやレタスを増やす、ミニトマトやスティック野菜をプラスする、などでむくみ対策をしましょう。
なかなか思うようにいかないのがダイエット。今のからだの状況とよく向き合って、理想のボディを手に入れましょう!
【亰須 薫さん】
管理栄養士。フィットネスクラブにて勤務したのち、現在はメタボ予防・改善プログラム(特定保健指導)に携わり、自治体や企業での健康教室講師などで活動中