がんばってやりくりしているのに、貯められない…。その原因、じつはあなたの財布の使い方にあることが多いのです。「貯金ができている人には、『貯まる財布』の法則がある」と言うのはファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。お宅では、家計簿をつけることなく、ムダな出費を巧みに抑えているそうで、そこにはやはり、財布の使い方にコツがあるのだとか。横山家の家計財布を見せてくれました。
すべての画像を見る(全6枚)横山式貯まる家計財布の使い方
6人の子どもがいる横山家のやりくりに大活躍しているのが奥さまが管理する家計用財布。リビングの一角に置いて、家族全員が週の家計状況を共有できるようにしています。使い方のポイントは、ひとつの財布に、普段使いのお金と臨時出費用のお金を分けて入れること。
「別々にするとお金の流れが簡単に把握できるし、使いすぎません」と奥さまの博美さん。
●ファスナー部分(上画像の上部)
<予備の財布として緊急用のお金と使用頻度の低いものを収容>
あけるのにちょっとだけ手間がかかるファスナー部分は、予備費入れに。医療費や学校で必要な支払いなど、急に発生する臨時支出に備えて2万円を常備しています。診察券や保険証もここに。
なお、ファスナー部の外側には週末のみに活躍するポイントカードを収納。「日用品向けのポイントカードと分けて入れておくことで、週末以外には目にしない仕組みにし、寄り道しての買い物を防ぎます」。オモチャ屋さんや書店、ケーキ屋さんなどお楽しみ用のカードがこれに相当。
●がま口部(上画像の下部)
<日常財布として生活費と使用頻度の高いものを収容>
普段の生活費は、あけやすいガマ口部分に。「ここにはよく使うポイントカードだけを入れます。あまり使わないカードとは別にした方がレジですぐに出せるし、財布もすっきり」。
●週に3日は財布をあけない日を設ける
買い物は週1回のまとめ買い+週半ばに買いたしが2回程度。「何度も買い物に行くとちょこちょこ買いで出費が増えるので、週に3日は意識して財布をあけない日を設けています」。結果、ムダ使いや衝動買いが減ることに。
●確実に貯められるポイントカードを4枚
ここに入るポイントカードは、確実にポイントゲットできるよく行く近くの店のもののみ。「ポイント還元率はあえて重視していません」。カードを絞ることで、ポイントが集中して有効に活用できます。横山家では、ドラッグストアとスーパーのものだけに。
●リビングの一角に置き家族全員で管理を
家計用財布はみんなのもの。だれでも使えるようにリビングの棚に置いています「子どもたちも“家族みんなのお金”と思っているから、ムダづかいしません。『残金が少ないから大事に使って』と親が怒られることも(笑)」。