年齢とともに気になる顔のたるみ。「加齢とともに顔の筋肉が下がり、徐々に顔下半分が伸びて顔のバランスが崩れ始めます」と話すのは、歯科医の是枝伸子さん。歯科医という立場で、若々しくて美しく見える顔を研究してわかったのは、老け顔の人は共通して「鼻の下からあご先までの距離」と「鼻の下から唇の中心までの距離」が長い傾向にあるということ。
顔下半分が長いと老け顔に。美人顔をつくる小顔マッサージ
下のイラストは、鼻から上は同じ。でも、印象が違って見えませんか? 見た目の印象は、顔下半分の影響が大きいのです!
<美人顔>
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上の顔が優しい印象なのに対し、下は不機嫌そうに見えます。同じ目元でも、頬の高さやあごの形、口角の上がり具合などで、好感度はこんなに変わるんです。
●かたくなった頬の筋肉をほぐす「モダイオラスマッサージ」
でも大丈夫!伸びてしまった顔下半分を鍛えて短くするトレーニング術があるんです!「ほとんどの人が顔の筋肉をまんべんなく使っていないため、かたくなりがち。まずは筋肉をマッサージでほぐし、エクササイズで筋力をアップすれば、たるみが改善し、顔下半分が引き上げられ、顔の上下のバランスが整ってきます」と是枝さん。トレーニングは1日5分程度でOK! 入浴中や家事の合間に早速やってみましょう!
STEP1:
かたくなっている顔や側頭部の筋肉をマッサージでほぐします。筋肉が動かしやすくなるため、次に行うエクササイズがスムーズにでき、効果が出やすくなります。まずは、多くの筋肉が集まる「モダイオラス」をマッサージ。
えくぼができる位置にあるモダイオラスは、顔下半分の筋肉が集まっている筋肉の起点。ここを集中的にほぐすことが効果アップの秘訣です。モダイオラスマッサージで、喜怒哀楽などの表情をつくる「表情筋」を緩ませ、動かしやすくします。
<やり方>
左手の親指は口の中から、人差し指は外側から、右側のモダイオラスに当て、筋肉をつかむようにはさんで上下に揺らしながら、30秒間ほぐす。反対側も同様にする
●ほうれい線を目立たなくする「チュートレ」
STEP2
:マッサージでほぐすだけでは、顔下半分は短くならないので、必要な筋肉に効くエクササイズを行います。口元、頬、フェイスライン、とパーツごとのエクササイズでバランスよく鍛えます。ここで紹介する「チュートレ」はほうれい線に効果あり。
ほうれい線が目立ってきたり、鼻の下が長く伸びたように見えたり…と老け顔の一因になる「口輪筋」のたるみに働きかけるエクササイズ。上唇を鼻の下に近づけるようなイメージで、上唇だけを動かすようにします
<やり方>
あごが動かないように指で押さえ、ピヨピヨと発音するように上唇を細かく動かす。「ピ」のときに上唇をできるだけすぼめて突き出し、「ヨ」で口角を横に引く、という動作を20回繰り返す
ESSE6月号「顔下半分を鍛えて美人顔に」ではこのメソッドを読者に体験してもらいましたが、1週間ほどで顔の印象の変化を感じるという人が多かったようです。ぜひ今日から、若々しい美人顔を目指しましょう!