味のあるラトビアのニット、カゴ、木製小物
すべての画像を見る(全14枚)「バルトのパリ」とも呼ばれる、ラトビアの首都リガ。屋内外にたくさんのマーケットがあり、味のある雑貨に出会えます。
ラトビアといえば、まずニット製品。ラトビアの伝統文様をあしらったミトンやソックスなど種類も豊富。それからもうひとつ、あたたかみたっぷりのカゴ製品も見逃せません。マーケットで見つけたら、どちらも買わずにはいられない雑貨たちです。
●伝統文様のミトン
ニットの中でも代表的なミトン。ラトビア人にとっての必需品です。伝統的な文様には模様ごとに意味があり、家族の幸せや厄除けなど、さまざまな願いが込められているのだそう。
●柳の木のカゴ
食材を入れたり、買い物用、壁掛け用、さらにはパンやケーキ専用のものがあるほど、ラトビアの暮らしには、カゴが欠かせません。主に柳の木を使って職人により丹念に編まれたカゴたちは、使うほどに味がでます。デザインもバラエティに富んでいて、目移りしてしまうほど。
●伝統装飾「プズリ」
こちらもラトビアらしいインテリア雑貨のひとつ、葦や麦藁などでつくる伝統装飾「プズリ」。部屋を華やかにするだけでなく、回転することでネガティブな空気を吸収してくれ魔除けの役割もあるのだとか。風を送るとくるくると回転して、見ているだけで癒されます。ちなみにこちら、リトアニアだと「ソダス」という名前に変わります。
リトアニアのリネン、琥珀、陶器に目移り
リトアニアの首都、ヴィリニュスの旧市街地を歩いていると、琥珀を使ったアクセサリーや、リネンを扱うショップがたくさん。陶器の小物、インテリア雑貨やオーガニックコスメなども充実していて、目移りします。
●やわらかな手触りが魅力のリネン製品
リトアニアのリネンは、吸水性、速乾性にすぐれ、丈夫で長もち。洗うほどに風合いが増し、やわらかな肌触りが魅力。キッチンクロス、ベッドカバー、シーツから、スカーフや服など日常のあらゆる場面で活躍するリネン製品は、一度は試してほしい逸品です。
●琥珀を使ったアクセサリー
リトアニアのバルト海沿岸は、琥珀が採れることで有名。木から流れ出た樹脂が数千万年という年月をかけて海中で化石となり、美しい琥珀がつくられます。べっ甲飴のような透明感のあるものから、赤、青、白、黒など色の種類はさまざま。お守りや魔除けとして、昔から身につけられています。
●陶器のキャンドルハウス
食器だけでなく、陶器の小物や飾りなどを多くつくっているリトアニア。とくにかわいいのがこの、ミニチュアハウス。中にキャンドルを入れ、煙突からアロマを垂らして香りを楽しみます。窓から光がもれて、とってもロマンチック。お香を入れるタイプもあり、煙突から出てくる煙にこれまた癒されます。
ほっこりかわいいバルト三国の雑貨たち、いかがでしたか? まだまだご紹介できていない雑貨がたくさんあるので、日本の雑貨店で見つけたら、愛情がこもったアイテムたちをぜひ手に取ってみてくださいね。
【Sannaさん】
出版社勤務などを経てフリーのライターに。ムックやガイドブック、雑誌などに、旅や街歩きほか、グルメ、輸入住宅の記事を寄稿。これまで訪れた国は約65か国。著書に『
スウェーデン森に遊び街を歩く』、『
バルト三国 愛しきエストニア、ラトビア、リトアニアへ』(ともに書肆侃侃房)などがある。ブログ『
Sannaの旅ブログ』