食材を食べきれずに腐らせてしまったり、つい料理を多くつくりすぎて捨ててしまったりすることはありませんか? 京都市の調査(※)によると、1世帯あたり約6万円分のまだ食べられる食品が、毎年捨てられてしまっているそうです。

そこで今回は、節約につながるエコな暮らしが国内外で人気なインスタグラマーの野村蘭さんに、野菜や果物の食品ロスを減らして、食費を節約する方法を教えてもらいました。

りんご
食品ロスを削減すれば、節約にもつながります
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食品ロスを削減すれば、食費の節約にも

食品ロス削減というと難しい問題のように感じますが、暮らしのなかで簡単にできることはたくさんあります。また、食品ロスを減らすように意識するだけで、節約にもつながります!

●バラ売りで必要な量だけ買う

バラ売り野菜

最近、スーパーで野菜や果物のバラ売りをしている店が増えてきています。袋に入った野菜や果物は、単価が安いときもありますが、使いきれずに腐らせてしまうことも多いのではないでしょうか。

家族が少ない方は、袋売りとバラ売りがあったら、多少割高でも必要な量だけバラ売りで購入する方が、結果的には節約になります。

●下ごしらえをしておく

ネギ

野菜を買ってきたものの、皮むきなどが面倒で、ついつい食べるのが後回しになってしまった結果、腐らせてしまうことはありませんか? 買ってきた野菜や果物は、早めに下ごしらえをしておくと、驚くほど無駄にしてしまうことがなくなります。下ごしらえ後、冷蔵庫で3~4日は保存できます。

・ジャガイモ

ジャガイモは保存性はいいのですが、気がついたときには芽が出てしまっていたりします。買ってきたときに、丸ごと茹でて皮を剥いておくだけで、すぐに料理ができて便利です。切って煮物に入れてもいいし、潰しておけば、ポテトサラダやコロッケ、スープもすぐにつくれます。

・ナス

冷蔵庫で保存するとシワシワになってしまったり、カットしたものは断面がすぐに茶色く変色したりする、ナス。ナスは、使いやすい大きさに切って、さっと油で炒めるか素揚げにしておくと便利です。このままお味噌汁に入れるとコクが出ておいしいですし、麻婆茄子もすぐにつくれます。

・ネギ

ネギはいろいろな料理に使えますが、一度に使う量が少ないので、使いきれないまま冷蔵庫で変色してしまいがちです。買ってきたときに刻んでおけば、さっと料理に使えて便利なので腐らせることが減ります。

・果物

ミカンやバナナなどは、手ですぐに皮がむけるので手軽に食べやすいのですが、リンゴやナシ、カキなど、包丁でむいたり切ったりする必要があるものは、ついつい食べるのを後回しにしがちです。まとめて切って皮をむき、保存容器に入れておけば、簡単につまめて便利です。

●見切り品を購入する

袋に入った野菜など

スーパーで野菜や果物を買うときは、まず、見切り品コーナーで探します。見切り品コーナーにある商品は、賞味期限や消費期限が近くなったもので、だれも購入しなければ食品ロスとなって捨てられてしまいます。割引されている見切り品は節約になりますし、買うことで、廃棄される食品を減らすことができます。

いかがだったでしょうか? 野菜や果物の買い方や保存方法を少し見直せば、食費を抑えられるだけでなく、食品ロスも減らすことができます。つくり置きは手間と時間がかかって大変ですが、下ごしらえだけならすぐにできます。ぜひ、家計と環境にも優しい節約方法を試してみてください。