●4.親の身になりながら少しずつ
すべての画像を見る(全4枚)親の気持ちを考えながら、少しずつ捨てましょう。
親の家の片づけは、親の便宜をはかるためにやることです。自分が捨てたいからと言って、強引に捨ててはいけません。
誰でも他人のものはガラクタに見えますが、当人にとっては大事なものかもしれません。
ものを捨て慣れない人は、明らかに使っていないものでも、捨てるときに身をはがされるような痛みを感じることがあります。
ちょっとのんびりすぎるかな、ぐらいのペースでやったほうがうまくいきます。
母と実家を片づけていたときは、夏だったのもあり、平日の午前中に30分前後捨てて、長々とやらないようにしていました。
●5.コミュニケーションを楽しむ
実家を片づけていると、子供の頃使ったものが出てきて、親と思い出話に花が咲くかもしれません。こんなときも、時間をとって親子でいろいろ話をしてください。
自分のものを捨てるときは、「いちいち思い出にひたらず、さっさと事務的に捨てるべし」と提案している私ですが、親と片づけるときは、コミュニケーションを楽しむつもりで、わきあいあいと行ったほうがうまくいきます。
実際、一緒に片づけるということは、ともに時間を過ごすことですから。
親が片づけに対してネガティブな気持ちを持つと、先に進むことができないので、いい雰囲気づくりを心がけてください。
私も、遠くに住んでいてふだん会えないという理由もありますが、母といろいろなものを片づけた時間はいい思い出になっています。
●すっきりとした生活のよさを知ってもらうためには
ものが少ない生活のよさを親に知ってもらう最良の方法は、自分自身が、シンプルに楽しく暮らすことです。
ものだらけの部屋に暮らしている人が、いくら「片づけなよ。ものがないほうが楽だよ」と言っても説得力はありません。親の家をスムーズに片づけるためにも、まずは自分の暮らしを見直してみましょう。