外食は楽しいですが、どうしても費用がかさむもの。「節約したいけど、外食すると子どもが喜ぶし…」と悩む人も多いのではないでしょうか。そこで試してみてほしいのが、お店の味を家で再現する“なんちゃってレシピ”です。

ここでは、チキンでおなじみのあの人気ファストフード店の「クリスピーチキン」と「ビスケット」そっくりのレシピを、節約料理の本も出版した稲垣飛鳥さんに教えていただきました。「盛りつけなど見た目も似せると、よりテンションが上がりますよ」。

さくさくビスケット
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1本10円!お店の味を格安でつくる“なんちゃってクリスピーチキン”

まずはクリスピーチキンのつくり方をご紹介します。衣はサクサク、肉はしっとりやわらかで、1本、2本とつい手が伸びてしまう一品。
「お店みたいな食感に仕上げるカギは、天ぷら粉。ベーキングパウダーや卵が入っていて、これひとつで簡単にクリスピー感が出ます。お店だと高くてひとり1本しか食べられないけれど、うちでつくれば子ども2人で10本ペロリ!」

さくさくビスケット
【材料(10本分)】

鶏胸肉(皮を除く) 1枚(300g)
顆粒鶏ガラスープ 大さじ1/2
A[天ぷら粉100g 水120cc 顆粒鶏ガラスープ大さじ1/5]
揚げ油 適量

【つくり方】

(1) 鶏肉は長さ10cm程度の棒状になるよう10等分に切り分け、顆粒鶏ガラスープをまぶす。

(2) ボウルにAを混ぜて衣をつくる。

(3) (1)に(2)をたっぷりからめ、170度に熱した揚げ油でこんがりと揚げる。
[1本108kcal]

サクサクの食感がたまらない!1個21円でつくれるビスケットのレシピ

クリスピーチキンに添えてランチに、ジャムやメープルシロップを添えておやつにと大重宝。「最初はなかなかお店と同じ味にならなくて、失敗続き。試行錯誤の末、今のシンプルな材料にたどり着きました。安上がりだし、子どもも大人もみんなで食べられるので、持ち寄りパーティでも大人気です」。

【材料(7~8個分)】

A[強力粉(または薄力粉)200g ベーキングパウダー大さじ1 塩小さじ1/2]
サラダ油 大さじ5
水 60cc

【つくり方】

(1) ボウルにAを合わせてサラダ油を加え、手でよく混ぜる。ポロポロになったら水を加え、さらに混ぜる。

(2) 生地がまとまったら、押しては折りたたむ作業を5回ほど繰り返す。まとめてラップで包み、冷蔵庫で1時間~ひと晩寝かせる。

(3) (2)の生地をまな板に取り出し、手で1.5cm厚さにのばす。口径6cmの抜き型(またはコップなど)で抜き、中央を口径3cmの抜き型(またはペットボトルのキャップ)で抜く。残った生地は手で1.5cm厚さの円形にまとめ、同様に仕上げる。

(4) 200度に予熱したオーブンで15分ほど焼く。

[1個162kcal]

POINT

中央を抜く型がない場合、ペットボトルのキャップ2個を使い、生地の両面から当てて押すときれいに抜くことができます。