収納をすっきり見せるために、派手なパッケージの商品を透明や白のボトルに移し替えることはよくありますよね。しかし逆に、家事ラクにするために「詰め替えない派」も。
今回は、見た目というより使い勝手をアップさせるために元容器から入れ替えたほうがいい! とおすすめするものをプロの目線でご紹介。教えてくれるのは、片づけに関する著書3冊を出版している整理収納コンサルタント・須藤昌子さんです。
ジェルボールは取っ手つきのストッカーに。詰め替えると劇的に使いやすくなるもの3つ
須藤さんが詰め替えているのは、洗濯用洗剤。計量いらずのジェルボールを愛用しているそうですが、販売されている容器や詰め替えパックからストッカーに移し替えています。
「毎回カチッとふたをあけ閉めするのは本当に面倒です。袋のチャックをぴっちり閉めるのも手間がかかりますよね。毎日使うものなので、ストレスをなくしたいと思い詰め替えることにしました」
愛用しているのは、セリアで見つけたキッチンストッカー 1300。
「主に食品ストックに使うアイテムですが、それ以外の用途でももちろんOK。サイズは4種類あり、この1300はジェルボールの詰め替えパック1袋分(26個)がちょうど入ります」
容器が深すぎると、残り少なくなったときに取り出しにくいいし、浅すぎると数が入りません。
「取っ手があって引き出しやすいのも高ポイント。ジェルボール収納にはぴったりのアイテムでした」
●竹串は無印良品のケースに移し替えて出し入れをスムーズに
キッチンでは、竹串を購入したら必ず別容器に詰め替えているという須藤さん。
「竹串の柔らかいケース、フタを1回で上手に閉めるのは難しいと思いませんか? 全部入ったと思ったら反対側がはみ出したりして、毎回ストレスを感じていました」
そこで、無印良品の「ポリプロピレンめがね・小物ケース スタンド式・小」を活用することに。
「ハードケースなので、竹串の本数に関係なくスルッとふたをあけ閉めできてストレスフリー。長さは16cmで、それ以下の竹串なら収納することができますよ」
●爪楊枝はガラス容器に入るぶんだけ移し替えるスタイルに
爪楊枝も同じく、出し入れに手間を感じるもののひとつ。
「こちらはフタなしで、小さなガラス容器に移し替えています」
「爪楊枝のソフトケースもフタを閉めにくいし、使い始めのときは1本だけとり出すのが大変。だからこのガラス容器に入るぶんだけ移し替えて、補充するスタイルにしています」
ちなみにこの容器は100円ショップのガーデニングコーナーで見つけたものだそう。
日々の使いやすさを重視して詰め替えするか、しないかを決めている須藤さん。しょうゆやソースなど冷蔵管理の調味料は、そのまま保存するほうが衛生的に安心できるという理由で詰め替えはしていません。
収納は、見た目のきれいさだけでなく使い勝手や衛生状況まで考慮して決めたいものですね。須藤さんのテクニック、参考にしてみてください。