コロナが変えた私たちの生活。なかには、減収で赤字続きに悩む読者も…。そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの藤川太さんが赤字家計の読者にアドバイス! 今より月3万円貯まる家計になる固定費の見直しポイントを教えてもらいました。

悩めるESSE読者をCHECK! 固定費見直しで家計を改善

家
住宅ローンで購入したマイホーム
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2年前に35年ローンで一軒家を購入したUさん。完済は夫74歳時。夫は親せきの会社を継ぐ予定で、長く働けるのが強みというものの、現状は夫の転職で年収が減り、毎月の赤字に悩んでいるそう。

そんなUさんの家計表を藤川さんがチェック。見直すべき部分を指摘してもらいます。住宅ローンに関しては、「繰り上げ返済で70歳まで短縮しておくとより安心です」とアドバイスも。

<Uさん(栃木県・45歳)のプロフィール>

夫(42歳)、長女(8歳)、長男(5歳)、二女(3歳)の5人家族。夫が親せきの会社に転職し、年収が50万円の減収に。貯蓄ができないのが悩み

【Uさんの家計表】

夫の月収(手取り) 340,000円
児童手当 35,000円
収入合計 375,000円

住宅費 85,738円
食費 35,000円
外食費 10,000円
電気料金 14,000円 

→見直しポイント1 ガス料金 2,000円 →見直しポイント1 水道料金 9,000円 通信費  (固定電話) 1,700円 →見直しポイント2  (携帯電話2台分) 13,000円 →見直しポイント2  (プロバイダ) 6,380円 →見直しポイント2  (NHK受信料) 2,450円 日用雑費 10,000円 レジャー・交際費 15,000円 子ども費 35,000円 クルマ費 38,000円 →見直しポイント3 車両保険(2台分) 11,450円 →見直しポイント3 こづかい(夫) 40,000円 こづかい(妻) 5,000円 生命保険料(夫) 14,257円 →見直しポイント4 生命保険料(妻) 4,200円 生命保険料(子ども) 4,000円 貯蓄型生命保険 23,805円 貯蓄 0円

支出総計 379,980円 収支 -4,980円

●見直しポイント1:電気・ガス代

エアコン

契約会社もプランも一度も見直さず放置!

契約会社はとくに変えず、プランも加入当時のまま。「知っている会社の方が安心だし、料金が高いのは仕方ないかな…」

フライパンで調理

冬場は給湯器を使用する頻度が高く、3万円弱かかる月も。

●見直しポイント2:通信費

黒電話

電話もネット回線も大手で毎月高額の支払いに

固定電話もネット回線も大手を選び、プロバイダ6380円、固定電話1700円。「固定電話はほとんど使っていないのですが、災害のときや、社会的信用のために置いています」

●見直しポイント3:クルマ費

クルマ

夫と妻用に2台所有。社用車も入れれば計3台!

買い物や通勤などにクルマが不可欠で、夫婦で2台所有。「ただ、転職後は夫が社用車で通勤しているので、新車の1台はほぼ未使用。売却も考えているのですが、決心がつかなくて」

●見直しポイント4:保険料

保険書類

”あった方がいいから”と特約をてんこもり

会社の先輩が病気のとき保険に助けられた体験を聞いて、数多くの特約がついた医療保険、給与サポート保険に加入。夫の医療保険だけで、保険料が1万4000円以上にも!

日々の暮らしのなかで、お財布から出ていくお金には敏感でも、毎月自動的に支払っている固定費は、あまり気にしていない人、意外と多いのでは? 固定費に潜むムダを見つけて、貯まる家計を目指しましょう!