片づけ下手な人にありがちなのが、ただだらだらと片づけ続け、結局すぐにリバウンドしてしまうという現象。
「まずはどうして片づかないのか? その原因を知ることからスタートしましょう」と話すのは、自身も汚部屋出身者の整理収納アドバイザー・三吉まゆみさん。実際の汚部屋が捨てレッスンで生まれ変わった実例もお見せしながら、その極意を紹介します。二度と散らからない部屋を目指して、参考にしてみてくださいね。

関連記事

50代からの「疲れない」片づけ。この先一生散らからない5つのコツ
白T女性指差し
三吉まゆみさんが語る、片づかない理由は3つ!
すべての画像を見る(全8枚)

汚部屋から抜け出すために、片づかない現実を知ろう

「忙しいから、だらしないからなど、時間や性格を理由にしがちですが、片づかない原因は別にあるかも」と三吉さん。まずは室内を客観的に見ましょう。

●片づかない理由(1):散らかる原因は仕組み

片づかない理由を、だらしないからなど人にあると考えがちですが、問題は人×もの×収納の「仕組み」。
「ものを適正量にし、片づけやすい収納方法にすれば、結果的に人も変わります」

<散らかる原因>

・人 あと回し問題
・場所 ものの住所問題
・もの 収納しきれない問題

これら3つの仕組みがうまくいかないと、片づく部屋にはなりません。

●片づかない理由(2):風景になっていて気がつかない

ぎっしり詰まった棚

ものがぎっしりつまって出し入れしにくい収納でも、毎日見ていると風景になって気がつかないことも。

「一度スマホで撮影してみると、『うわ! 散らかっている』と客観視できます」

●片づかない理由(3):理想をイメージしていない

片づけを成功させるコツは、ゴールをイメージすること。今困っていることや、それをどうしたいのか考えてみて。
「理想の生活というゴールに近づくことが、片づけの目的です」

<部屋が片づくと…>

・時間が増える
・ムダづかいが減る
・気持ちがラクになる

理想がかなえばハッピーになれます!

汚部屋がみるみるきれいに!捨てレッスンでこんなに変わったお宅を拝見

三吉さんの捨てレッスンで片づけたら、家が居心地のよい空間になり、イライラせず気持ちよく暮らせるようになったという人が続出! 2つのケースをお見せします。

●Case1/片づけから始まる毎日がゆとりをもった生活に(Aさんの場合)

<Before>

荷物いっぱいキッチン

以前は料理も掃除も、子どもと遊ぶにも、まずは“片づけから”という工程があって、なにをするのにも時間がかかって面倒だったというAさん。来客前は徹夜で片づけをしていたと言います。

「私だけが忙しいという気持ちで常にイライラして、家にいるだけで疲れていました」

 

そこで、意をけっしてレッスンを受け、ものを減らすことに成功。

「料理や掃除がしやすくなり、家事のハードルが下がったのには驚き。同じことをするのにも、以前よりずっと少ない時間ですみます。子どもと遊んだり、新しいことに挑戦しようという時間と気持ちのゆとりが生まれました」

<After>

すっきりキッチン

片づけてからでないと料理にとりかかれなかったキッチンもすっきり使いやすく!

「さらに使いやすく工夫するのも楽しくなりました」

【Aさん(30代/会社員)】

4歳、1歳の子どもと夫の4人家族。家にいるだけでイライラしていたのが、レッスンを受けて片づけたら、家が安らぎの空間に。

●Case2/友達を自宅に呼べるようになり毎日が楽しくなった(Bさんの場合)

<Before>

荷物たくさん和室

片づけようとしても、どこから手をつけていいかわからなかったというBさん。

「現実逃避で出かけたり、友達とランチに行ったりしていましたが、汚い家に帰ってきては落ち込むという繰り返し。子どもの友達に遊びに来てもらえないのも心苦しくて…」

汚部屋出身の三吉さんなら、相談しやすいと思ってレッスンを受講。

<After>

荷物すっきりリビング

「床にものが置かれていない生活が当たり前になり、出勤前に効率よく掃除や洗濯を終わらせられるように。いつでも自分や子どもの友達を自宅に呼べるようになり、毎日が楽しくなりました!」

<Before>

荷物たくさん和室

子どもの学用品やおもちゃが散乱していた和室…。

<After>

すっきり和室

すっきり整っていつでもすぐ使える状態に!

【Bさん(40代/パートタイム勤務)】

15歳、12歳、9歳の子どもと夫の5人家族。床にものがあるのが当たり前だった生活から、すっきり、家事をしやすい家に!

部屋がすっきり片づくと、探しものにムダな時間がかかることもなく、作業も家事もスムーズにできるので、暮らしがぐんとラクに。この心地よさ、ぜひ味わってみてください。

<写真提供/三吉まゆみ 取材・文/ESSE編集部>