卵とバターを使わないパン教室「toiro(トイロ)」を主宰する幸栄さんの暮らしのエッセー。

2人の娘をもち、簡単につくれるおやつや、だれでもまねできるインテリアアイデア、家事を楽しくする方法など、なにげない暮らしを楽しむコツが人気の幸栄さん。

今回は、今が旬のキュウリについて。そこで、幸栄さん家では定番の「キュウリの塩漬け」と簡単アレンジレシピを教えてもらいました。

器に入れたキュウリの塩漬け
シンプルな味わい。キュウリの簡単塩漬け
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あると便利な「キュウリの塩漬け」。アレンジも自由自在

わが家の二女はお漬物大好き、そしてキュウリが大好き。おやつに1本まるごと食べるくらいのキュウリ好きなので、この季節は頻繁にキュウリを買っては冷蔵庫にストックしておきます。

でも疲れている日はついつい野菜を調理するのが面倒になり、見て見ぬふりしていたキュウリがちょっと傷んでしまったよ…なんてこともあります。あぁ、旬のキュウリがもったいない…。そんなくたくたな日もすぐにキュウリを食卓に出せるように、買ってきたらまず、簡単に下ごしらえをしておくのがおすすめです。

●保存袋で簡単!キュウリの塩漬け

【材料(つくりやすい分量)




・キュウリ 大1本

・塩(あれば天然塩) 小さじ1/2弱

【つくり方】

まな板の上に斜め薄切りにしたキュウリ

(1) まずは洗ってよくふいたキュウリを、5mm程度の厚さに切ります。

保存袋に入れたキュウリと天然塩

(2) (1)のキュウリをジッパーつき保存袋に入れたら、天然塩を入れて軽くもみます。

保存袋の空気を抜いてバットにのせたキュウリの塩漬け

(3) 空気をできるだけ抜き、冷蔵庫へ。下ごしらえはたったこれだけ。でも、この簡単塩漬けがあるだけで「1品ストック」があるという安心感がついてきます(笑)。

器に盛りつけたキュウリの塩漬け

翌日以降に食卓へ。私は4日くらいで食べきるようにしています。そのままでももちろんおいしいのですが、いろいろなものと合わせてアレンジできるのも魅力なんです。

食べてみてもし塩気が強いなと感じたら、甘酢やレモンを少しかけてあげると塩辛さが和らぎ、今の季節さっぱりとおいしくいただけます。材料はキュウリと塩だけなので、塩の優しい味わいが決め手に。ぜひ、塩は天然塩など、少しだけいいものを使ってみてくださいね。

●「キュウリの塩漬け」の簡単アレンジ術

<キュウリの梅干しあえ>

キュウリの梅干しあえ

ある日、梅干しをたたいてゴマと合わせました。これはおにぎりと相性よし。シンプルな塩むすびを焼きのりで巻いて一緒に食べたいおいしさです。

<キュウリと鶏とザーサイの中華風あえ>

キュウリと鶏とザーサイの中華風あえ

わが家でいちばん人気なのは、ザーサイとゆでた鶏肉を合わせたもの。サラダ感覚でもりもりと食べることができますのでおすすめです。ちょっと味が薄いなぁと思ったら、ポン酢しょうゆなどをたしてみてください。

鶏肉ゆでる元気ないよ…という日は、市販のサラダチキンを使うといいですよ。市販のものは味が濃いめの場合もあるので、様子を見ながら加減してくださいね。

●ほかにもアレンジいろいろ

そのほか、細かく刻んだネギや大葉をあえてみたり、レモンの皮を刻んでみたり、ちょっとワサビも混ぜてみたり…シンプルなキュウリなので、どんなものとも相性はいいと思います。

暑いと食欲も落ちて、今日の夕飯のメニューがなかなか思いつきませんよね。そんな今だからこそ、旬のキュウリをフル活用してもりもりいただきながら、夏をおいしく楽しく乗りきりましょう。

【幸栄(ゆきえ)】

1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、2010年から卵とバターを使わないパン教室、toiroを始める。現在はオンラインパン教室『

パン教室toiro【パンとひとさら】』にてレッスン中。 近著に『日々たんたんとパン』(光文社刊)、『でっかいパン バターも卵も使わない。「3分こね」でかーんたん!』(主婦と生活社刊)