もうすぐ大掃除のシーズンですが、準備は始めていますか? 備えは確実に効率化につながります。いわゆる「ボロ布」「古タオル」、つまり「ウエス」をたくさんためておくことが、効率的な大掃除を左右する、とアドバイスするのは、予約の取れない家政婦として、この時期大忙しのサニー春さん。家事を依頼したい人が、自分の希望に合うハウスキーパーと出会えるWeb上のマッチングサービス「タスカジ」に所属し、過去のESSEでの特集でも絶大な反響を呼んでいるカリスマ・ハウスキーパーです。

「掃除前にウエスを大量に用意しておくのが、大掃除でラクする最大のコツです。ウエスでふき掃除をする際、汚れたらどんどん新しいものに変えて、次々と使い捨てていきましょう。テンポよく進むので、よりラクに、より楽しく大掃除できますよ」

どんなものがウエスに適するのか? そしてその便利な使い方は? 詳しく教えていただきました。

大掃除に欠かせない「ウエス」の準備は12月初旬から始めよう

12月に入ったら、不要になった衣類やタオルはウエスとしてストックしていきましょう。

【準備】いらなくなったタオルや衣服を掃除用ウエスとしてストック

いらなくなったタオルや衣服を掃除用ウエスとしてストック
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ふき掃除に欠かせない布類。使い倒して役目を終えた古タオルや、小さくなった子ども服、型崩れしたTシャツなどは、ボロ布として大活躍します。大掃除で使いきれなくても、余った分は普段の掃除用にとっておけるので、多めに準備を。

【使い道1】こびりついた油汚れをセスキでゆるめてウエスで拭き取る

こびりついた油汚れをセスキでゆるめてウエスで拭き取る

もしこの1年で、ガスレンジ周りの掃除をあまりしていなかった人は、こびりついた油汚れがかなりあるのでは? しつこい汚れを1回の掃除で終えるのは大変。毎日のちょっとした工夫で大掃除が格段にラクになります。そこで活用したいのがセスキスプレー。料理の終わりや、皿洗いが終わったタイミングで、ガスレンジにこびりついた油汚れにシュッ、とスプレーして放置しておきましょう。ウエスでふき取るのは、次にガスレンジを使うとき。これを日々続ければ、大掃除本番の日にはかなりゆるんで落としやすくなっているはずですよ。

【使い道2】ガス台の油汚れを落とし、汚れたらどんどん捨てていく

ガス台の油汚れを落とし、汚れたらどんどん捨てていく

使い捨てウエスがもっとも威力を発揮するのが、ガスレンジ周りの本格的な大掃除のとき。五徳や受け皿を外してふきやすくなったガス台の上や、その周辺に台所用洗剤をスプレーし、ウエスでふいていきます。裏表ともに汚れたらちゅうちょなく捨てて、新しいウエスに取りかえていきます。

【使い道3】掃除中の洗剤の液だれを受け止める

掃除中の洗剤の液だれを受け止める

換気扇のフードの溝には、長年の油汚れがたまってベタベタしていることも。そんなときは古い歯ブラシに洗剤をつけてこすりましょう。こすっているうちに液だれしてくるので、それを受け止めて、液だれによる汚れを防止するのにもウエスは活躍します。

【使い道4】境目や四すみは、ウエスに竹串を差し込みグイッと拭き取り

境目や四すみは、ウエスに竹串を差し込みグイッと拭き取り

ガス台と壁の境目や四すみは、ウエスの上から竹串を差し込んでグイッ!とふき取りを。「黒ずみなどもスッと落とせてラクですよ」とサニー春さん。 大掃除後も、なにかと使い道が多いウエス。この機会にまとめて断裁しておけば、ふだんの掃除の効率化にもつながりますね! 

2018年1月号増刊・新年特大号

では、このほかにも大掃除の手順ややりかたをご紹介しています。「あの汚れが気なる」という人は、ぜひチェックしてみてください。

サニー春さん
サニー春さん