――[ESSEトレンド調査隊! 売れてる理由はコレ★] アイスからケーキ、和菓子まで、幅広いスイーツを手頃な価格で提供するシャトレーゼ。現在は、44都道府県に出店を果たし、その知名度は全国的にも知られています。

シャトレーゼの外観
SNSでも話題のシャトレーゼ
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今回は、そんなシャトレーゼの人気商品や注目商品をシャトレーゼ 広報室 室長の中島史郎さんと原令子さんにお聞きしました!

シャトレーゼ約400種類のラインナップ。人気のベスト3とは?

現在、商品数は約400種類にものぼるというシャトレーゼ。店舗やオンラインショップにあるラインナップを見るだけで、思わず目移りしてしまうほど……。そこで、シャトレーゼ初心者の人にも絶対食べてほしい、人気商品ベスト3を伺いました。

●第1位は、SNSでも話題のあの商品!

【3位】 スペシャル苺ショート(324円)

スペシャル苺ショート

生乳からつくったふわふわの生クリームと、やわらかなスポンジ。そして、厳選したイチゴが組み合わさった、シャトレーゼのこだわりがつまった一品。

 

「ミルク本来の風味が活きたコク豊かですっきりとした口溶けのホイップクリームとフレッシュなイチゴを最もおいしいと感じられるバランスでサンド。工場でつくったショートケーキに、店舗でイチゴを飾り付けして販売しているのがポイントです」(中島さん)

【2位】 チョコバッキー(1本64円)

チョコバッキー

2018年にリニューアル発売されて以来、累計販売数1億5000万本突破したというシャトレーゼで一番人気のアイス。かじるたびに変わるチョコの食感、世界にひとつしかないアイスの表情が特徴的。1本あたり64円とは思えないほどのコスパの良さにも注目です。

チョコバッキーバニラ
写真はチョコバッキ― バニラ

「味は、バニラアイスの中にスイートチョコがたっぷりはいった『バニラ』と、チョコアイスの中にスイートチョコが入った『チョコ』が定番です」(原さん)

【1位】 北海道産バターどらやき(129円)

バタどら

シャトレーゼのお菓子のなかでも、販売個数で圧倒的1位を誇る「北海道産バターどらやき」。とら模様に焼き上げたどら焼き皮に、自家炊きした粒餡と、新鮮な北海道産バターでつくったクリームを挟んだ同商品は、シャトレーゼならではの和洋ハイブリッドスイーツ。

北海道産バターどらやき
和洋ハイブリッドスイーツの「バタどら」

「自家炊き粒餡は北海道産生産者限定十勝小豆を使用し、バタークリームは北海道産バターに沖縄の海水塩を入れています。風味の良い粒餡と塩味のバタークリームという両者への素材へのこだわりがつまった、シャトレーゼを代表するお菓子です」(中島さん)

想いがつまった「シャトレーゼの糖質カットスイーツ」

しかし、シャトレーゼの魅力は、ただ「おいしい」だけではありません。どんな人でも「おいしく食べられる」のもその大きな特徴です。

「ダイエット中でも甘いものを食べたい!」という人の間でも話題になっているのが、シャトレーゼの糖質カットのスイーツシリーズ。シュークリームからアイスやケーキなど幅広いランナップが並ぶこのシリーズ、

じつは当初はダイエットユーザー向けに作成したわけではなかった

とのこと。

「2009年から開発が始まった糖質カットのスイーツシリーズですが、これは

もともと『甘いものが食べたいけど食べられない』という糖尿病の方のためにつくられました。糖尿病患者の方は、1日に摂取できる糖質の量は厳密に決められています。当社では仮におやつを一つ食べる場合は、だいたい糖質の上限は5g程度と設定。『すべての人にお菓子を通じて笑顔を届けたい。ならば糖尿病の患者さんにも食べてもらえるスイーツをつくろ

う』と考え、1食あたり糖質5gを目安にしたスイーツをつくり始めたんです」(中島さん)

糖質を抑えるために、砂糖の代わりにマルチトールやエリスリトールといった甘味料を使用したり、小麦粉の代わりに食物繊維や大豆粉を使用することで、見事糖質5g前後のお菓子の開発に成功。

「当初は、販売ルートが病院や施設などに限定されていたました。でも、近年は糖質カットブームで、若い女性やコロナ禍以降に健康志向が高まっている方のご利用も増えてきたので、そうした方に向けて、1食糖質8gくらいに糖質を抑えた商品も展開するようになりました」(中島さん)

●ケーキからピザまで!シャトレーゼの糖質カット商品

では、糖質カット商品には、具体的にはどんなものがあるのでしょうか。「糖質70%のアイス」や「糖質50%カットのダブルシュークリーム」などの定番品に加えて、人気があるのが「糖質86%カットの濃厚チョコショートケーキ」。

糖質86%カットのピザマルゲリータ
糖質86%カットのピザマルゲリータ

「あと、意外な商品として評判なのが『糖質88%カットのピザ』や『糖質82%カットのテーブルパン』など。こちらも、小麦粉の代わりに食物繊維を使用することで、糖質量を減らしています。こちらも、糖尿病の方はもちろん、ダイエット中だけどパン類を食べたいという方にぴったりです」(原さん)

そのほかにも、冷凍販売にて糖質カットケーキも販売されています。

基本的には糖質カットケーキは、冷凍にて販売もしくは通販にて取扱されているものですが、年に1、2回ほど、店舗内のショーケースで糖質カットの生ケーキが販売されることもあるのだとか。

「2021年は6月に、糖質カットのティラミスモンブランやカップデザートを販売しました。定番商品があるなかでの販売になるので、年に1、2回程度しか実現できていませんが、かなり完成度が高いので、ぜひ見かけた際は食べてみていただきたいです」(原さん)

糖質86%カットの濃厚チョコショートケーキ2
糖質86%カットの濃厚チョコショートケーキ。このクオリティで糖質カットとは驚き

さまざまな商品が並ぶ糖質カット商品ですが、これらに共通する最大のこだわりは、

とにかく「おいしい」

ということ。

「糖質オフの食べ物は、どうしても『糖質が低いんだから、味は多少悪くても仕方ないか』と思われがちな部分があると思うんです。でも、シャトレーゼは『糖質オフではないほかの商品とも変わらないおいしさを届けよう』と意識しています。たとえば、バニラアイスにしても、本格的なバニラビーンズを使用していますし、チョコケーキにしても砂糖不使用のクーベルチュールチョコレートをコーティングするなど、味わいには工夫をしていますね」(中島さん)

●アレルギーがある子どもたちも安心して食べられるケーキを

「すべての人にお菓子を通じて笑顔を届けたい」「だれもがおいしく食べられるケーキをつくりたい」というシャトレーゼのスタンスは、糖質カットのお菓子のみにとどまりません。

「子どもにとって、ケーキは憧れの存在ですよね。でも、最近はアレルギーがあって、ケーキを食べられないというお子さんも多いです。

この子たちに食べてもらえないのであれば、『だれにでも楽しんでもらえるお菓子だ』とは決して言えません

よね。そこで、牛乳の代わりに豆乳、卵の代わりに大豆タンパク、小麦粉の代わりに米粉を使用した、乳と卵、小麦粉を使わないアレルギー対応商品も開発されました」(中島さん)

乳と卵と小麦粉を使用していないケーキ

なかでも、人気があるのが「デコレーション」と呼ばれる、米粉のスポンジといちごのコンポート、豆乳クリームなどでつくられたホールケーキです。

 

「これは、イチゴなどのフルーツや、別添のネームプレートを、ご自分でトッピングして、誕生日やクリスマスなどお祝い事のケーキとして、自由にケーキをつくることができます。購入した方から、『

これまでうちの子はアレルギーがあったので、ケーキを食べたくても食べられなかったので、本当にうれしいです

』などの声をいただくと、本当にうれしいですね」(原さん)

「安くておいしい」だけにとどまらず、より多くの人が、気兼ねなく食べられる商品を開発し続けていくシャトレーゼ。「

だれもが楽しんで食べられるスイーツを届けたい

」という強い想いと深いスイーツ愛は、きっと今後も多くの人々を魅了していくはずです。