お金をかけない掃除術が人気で、家事についての著書をもつよしママさんは、2人の子どもを育てつつ、手取り年収450万円で年100万円以上も貯蓄しています。そのためにしているのは、爪に火を灯すような無理な節約ではなく、楽しみながらムダを減らすことだけ。
同じような年収、家族構成なのにうちでは全然貯まらない…なんてお悩みの人、じつはそれ、毎月漫然と払う固定費のせいかもしれませんよ。よしママさんに暮らしをスリム化して、お金を貯めるコツを語っていただきました。

メタボ家計の原因!?こんな固定費は見直して

いつもムダづかいせずに節約を心がけているのに、なぜか貯蓄できない…。そんな方におすすめしたいのは、固定費の見直しです。

毎月決められた額を支払う必要があるので、固定費が多ければ多いほど、貯蓄に回すお金が減ってしまいます。引き落としやカード払いなど、意識せずに払っていることも多いため、感覚がまひして、必要経費だと思い込んでいるケースもあります。一度、本当に必要な出費なのかチェックしてみてはどうでしょう?

●習いごとや通信教材費

子どものいるお宅では、ばかにならないのがこの出費。
気軽に習いごとを始めたけれど、じつは発表会や衣装代、教材費などで月謝以外にも別途かかる教室もあります。教室に入る前にかかる費用をすべて聞き出して、長く続けられるか、本当にやりたいことか、子ども本人と話し合ってから入会しましょう。

通信教材費も、最初はやる気があって使っているけれど、途中で意欲がなくなって、月払いの値段が高く感じ始めたらやめどきです。ムダな出費になっていないか、ここでも子どもへのヒアリングが重要です。

●携帯電話代

携帯電話代
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通信費のなかでも額の大きいケータイ代。わが家では、2年前に、当時いちばん安かったIIJという通信会社と契約しました。それまでは大手通信会社と契約していたのですが、ケータイ代が8000円程度から2000円弱にスリム化できました。これは大きいですよね。

通信会社を変える際に、メールアドレスをキャリアメールからフリーメールに変更。2年たったので、通信会社の見直しを検討していますが、今後、もっと安い通信会社に変更するときもアドレスを変える手間なく、スムーズに移行できます。

●ウォーターサーバーや掃除道具のレンタル

あると便利だからと気軽に設置してしまいがちなウォーターサーバー。1か月の無料お試しなどを実施している業者も多く、軽い気持ちで申し込んで、ずるずる契約を続けてしまうのもありがちです。新しいお宅を建てたばかりだったりすると、それまでの大きな出費で、とくに金銭感覚がまひしているので、いつも以上に財布のひもを引き締めて!

フローリングモップなどの掃除道具のレンタルも同様の危険が。
毎月しっかり掃除することなく、返却することもあると聞きました。「あれば便利」でも「なくても困らない」というものは、なるべく私は契約しないようにしています。

●新聞代

新聞代

新聞には近隣のスーパーのチラシなども入っているので、あれば便利。でも、各新聞社のウェブサイトやアプリでも、記事をある程度読めるようになりました。
とはいえ、子どもたちには新聞を読む習慣をつけてほしいなという気持ちから、わが家では週に1度届く子ども新聞のみ契約して月額500円に抑えています。
子ども向けと思っていましたが、知っているつもりになっていることなどが丁寧に説明してあって、意外に大人でも勉強になりますよ。

●衛星放送や動画配信サービス

豊富な番組が楽しめるのは魅力的ですが、わが家は子育てや家事に忙しく、テレビを見るのは最小限にしたかったので契約はしませんでした。
ないのが当たり前になっているので、今はいっさい困っていません。

繰り返すようですが、「あれば便利」は危険なフレーズ。今は、便利でおトクなサービスはたくさんありますが、「みんなやっているから、うちでも」と気軽に始めてしまうのは要注意です。

自分たちの生活に必要なサービスを、本当に必要かどうか、家族でじっくり話し合い、トータルでかかる金額を具体的に算出する必要があります。
また、契約して月払いが始まっても、見直しは定期的に必要です。このときも、話し合いの機会を設けると冷静に判断できますよ。
固定費は少なければ少ないほど、貯蓄に回せます。貯蓄がなかなかできない方は、ぜひこの機会に見直してみてください。

【よしママさん】

茨城県在住。10歳と8歳の子をもつお掃除大好き主婦。ブログ「

節約ママのこだわり掃除

」では、時短&家族にやさしい掃除、洗濯を研究。著書に『

家族が笑顔になる おそうじの魔法

』(日本文芸社刊)