「大きな収納をつくるのではなく、適切な収納スペースをつくって管理をしやすくし、なるべくものを増やさないように。これが理想の暮らしのスタイルでした」。そう話すのは、75㎡のマンションに、夫婦と長男の3人で暮らす久須美さん夫妻。 マンションリノベーションで実現した適量&適所の収納スペースで、子育て真っただ中でも、室内はすっきり。収納スペースの工夫にあふれた住まいを、さっそく見せていただきましょう。
すべての画像を見る(全17枚)工夫がいっぱいの、サブリビングとクローゼット
久須美邸は広々としたLDKのほかに、おもに夫が趣味のギター演奏を楽しむ場として、サブリビング(音楽スペース)があるのが特徴です。玄関とオープンにつながるスペースで、ウォークインクローゼットにも隣接。
北側の落ち着いた光が入るサブリビング(音楽スペース)。今年から幼稚園に通い始めた長男が自分で管理できるよう、壁面には夫のDIYによる収納コーナーがあります。
多目的に使えるこの場所は、将来個室にすることも想定。ソファの高さに合わせたCDラックも夫の手づくりだとか。
収納コーナーはDIY用パーツの「ラブリコ」と有孔ボードが使われています。ハンガーパイプは子どもの手の届きやすい高さに設置。必要なものがすぐ手に取れて、元の場所に戻すのもラクラク。「管理しやすい収納」が体現されています。
一方こちらは、サブリビング(音楽スペース)からアクセスするウォークインクローゼット。もとはキッチン&パントリーだったスペースの一部。パイプスペースや室内給湯器があるため、壁が複雑に入り組んでいました。
これをうまく生かして、扉なしでも丸見えにならず、出入りがしやすい、使い勝手のよいクローゼットが実現しました。
クローゼット内部には、湿気対策のため通気口を設けました。反対側は玄関土間です。
【この住まいのデータ】
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▼家族構成
夫40代 妻30代 長男(幼稚園児)▼リノベを選んだ理由
子どもの成長にともない、賃貸の契約更新を機にマイホーム購入を検討。当初は新築マンションや建売住宅も見学したが、リノベーションという選択肢があることを知り、「面白そうだし、自分たちに合っているかも」とリノベを選んだ。▼住宅の面積やコスト
専有面積/74.53㎡ 物件価格/2100万円(税込み) 工事費/1200万円(設計料、施主支給込み)