私たちができるSDGsの取り組みとして、ゴミの削減があります。家庭から出る生ゴミを、堆肥に変え、家庭菜園を楽しむ人も増えています。日刊住まいライターも、持ち運びができるバッグ型おしゃれなLFCコンポストと出会い、生ゴミの削減に挑戦しました。気になるニオイや虫問題はどうだったのでしょうか?その実力を詳しくレポートします。

LFCコンポスト
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目次:

まずはコンポストセット定期便を発注。最初に届いたものは?いよいよコンポストで生ゴミを堆肥にする準備スタート!ニオイも気にならないから、お隣さんに気兼ねせず始められる生ゴミ袋を使わなくなり、ゴミ箱も小さなものでよくなった!コンポストアドバイザーが、LINEで相談に乗ってくれるのも便利!

まずはコンポストセット定期便を発注。最初に届いたものは?

LFCコンポストセット定期便で最初に届いたもの

筆者は、ネットでLFCコンポストというトートバッグのような、持ち運びできておしゃれなコンポストを発見。
以前から、SDGsの観点から、ゴミの削減に取り組みたいと思っていたこともあり、すぐに定期便コースを申し込んでみました。

初回は、専用バッグつきで3278円(税込み)。専用バッグ、内袋は再利用できるので、2回目以降は、堆肥をつくるためのコンポスト基材とお便り1848円(税込み)が、送られてくるというシステムです。

筆者は家で野菜づくりをスタートさせたいと思っていたので、3か月の定期コースを選択しました。

初回に送られてきたのは、以下のものです。

  • 専用バッグ(取っ手つき、サイズ約縦34×横52×マチ22㎝)
  • 内袋
  • コンポスト基材(生ゴミと混ぜあわせる原料)
  • コンセプトブック
  • 取り扱い説明書
  • お便り

専用バッグは、雨水をはじくフェルト生地でてきていて、虫の侵入も防ぐファスナーつきです。内袋も同じフェルト生地製で、プランターとしても使うことができます。

コンポスト基材は、独自に開発されたもので、生ゴミのニオイを防ぎ、堆肥へすばやく分解してくれるとのことでした。

いよいよコンポストで生ゴミを堆肥にする準備スタート!

最初はコンポスト基材を3分の2ほど入れる

①バッグの底に付属の段ボールの底板を敷き、その上に内袋をセットします。その中にコンポスト基材を最初は3分の2ほど入れます(残りは3~4週間後に追加投入)。

この時点で土とおがくずが混ざったようなニオイがしましたが、まったく不快なニオイではありません。

一日に出る生ゴミは約300g

②一日300から400gを目安に生ゴミをコンポストの真ん中に投入し基材を被せるようにかき混ぜます。一日にどれくらいの生ゴミが出るのかを計ってみるとよいと思います。筆者宅は夫婦+犬1匹の暮らしで、一日の生ゴミは300g

生ゴミはそのまま入れずに少し切って、サイズを小さくして入れると分解が早くなるそうです。冬場など気温が低く分解が進みにくい場合など試してみてください。また甘いものや油の多いものを一緒に入れると分解がスムーズに。

※コンポストに入れられないもの:貝殻、栗の皮、タケノコの皮、落ち葉、生花、トウモロコシの皮、雑草、ティーバッグの紙

生ゴミの投入が完了したらファスナーを閉める

③生ゴミの投入が完了したらファスナーを閉めます。生ゴミが少ないときや、虫の季節は内袋の上を2つ折りにするのがおすすめだそうです(うちは今のところ1つ折りにしてクリップで留めています)。

コンポストはベランダなど、屋根のある屋外の風通しのよい台の上に設置

④ベランダなど、屋根のある屋外の風通しのよい台の上に設置します。筆者宅の場合は雨の日は屋内に入れて、通気性を考え床にじかには置かずに、小さな木のイスの上に置いています。

⑤「生ゴミ投入→かき混ぜる」を2か月ほど繰り返します。

⑥2か月たったら生ゴミの投入をストップし、ファスナーを閉めた状態で3週間ほど熟成させます(熟成中は週3回ほどかき混ぜる)。全体が乾燥している場合は約500ccの水を加えます。

⑦3週間の熟成が終わったら、堆肥のでき上がりです。野菜のプランターに使う際には「堆肥1:土3」の割合で混ぜて使います。余った堆肥は乾燥させれば、保存することも可能なので、必要なときまで取っておけます。

ニオイも気にならないから、お隣さんに気兼ねせず始められる

コンポストの中を上から見る

実際に堆肥づくりを始めてみて、それまでに感じていた不安や疑問が解消されていきました。

ニオイ

ファスナーを閉めている状態でのコンポストはまったくにおわないので、屋内に置いても気になりません。比較的ニオイのきつい玉ねぎや魚の骨などを入れて、24時間後にバッグを開けると、土のニオイがするぐらいで嫌な生ゴミのニオイは消えています。

分解度

このコンポストを始めたのは、夏の暑い気温の状況下。1週間ほどで、分解されていることがわかりました。しかし少し気温が下がってきた時期は、やはり分解度が遅くなっていると感じています。

分解が遅くなっているときは、生ゴミをこまかく切って入れると、多少分解が早まったように感じました。分解を早めるには、ちょっとした工夫が必要かなと思います(卵の殻は分解に時間がかかりました)。

サイズ感

最初に届いたときは、思っていたよりも大きいなと感じました。しかし、毎日の生ゴミの量を考えると丁度よい大きさでした。

またバッグタイプなので取っ手がついていて、持ち運びも便利。マンションのベランダのちょっとしたスペースにも置けるサイズのコンポスト。ニオイも気にならないので、お隣さんに気兼ねしなくても大丈夫だと思います。屋外または屋内、どこに置いてもインテリアの一部になるので、気に入っています。

生ゴミ袋を使わなくなり、ゴミ箱も小さなものでよくなった!

コンポストを使うようになって、筆者の生活にも変化が生まれました。

小さなゴミ箱に替えて、キッチンに余裕が生まれた!

コンポストと使うことで、ゴミ箱もコンパクトなものでOKに

生ゴミを堆肥にすることで、出す燃えるゴミの量が減りました。小さなゴミ箱に替えることができ、スペースに余裕が生まれました。

毎日使っていた生ゴミ用袋を使わなくなった!

生ゴミは、毎食必ず出るもの。以前は、そのたびにスーパーのものや、わざわざ購入したポリ袋を使っていました。コンポストを使うようになってからは、袋の代わりに食品保存容器を使い、一時的にゴミを入れることにしてみました。食品保存容器はまた洗えば使えるので資源のムダにはなりません。ゴミ袋を使う必要がなくなりお財布にも地球にも優しくなったと思います。

SDGsにも貢献していることを実感!

家庭でのメリットはもちろんのこと、SDGsにも貢献していることを実感しています。ゴミ削減により焼却にかかる費用が減り、また焼却によって発生する二酸化炭素の削減も可能。

筆者宅が行うゴミ削減は微力かもしれませんが、それでも一人ひとりの努力が積み重なれば大きな力に。地球にもちょっとよいことをしているという、充実感も味わえています。

コンポストアドバイザーが、LINEで相談に乗ってくれるのも便利!

わからないことは、LFCホットラインのLINEから気軽に質問することができる

なにか困ったことがある際には、LFCホットラインのLINEから気軽に質問することができる(ウェブページからのお問い合わせも可能)のもうれしいポイントでした。

今回、私自身も定期コースの選び方について悩んだのでLINEを使って相談。コンポストアドバイザーが疑問や質問に丁寧に答えてくれました。

生ゴミを燃えるゴミとして捨てることが減ったので、ゴミ袋自体が軽くなってことも、うれしい変化でした。ゴミ箱を開けたときのあの嫌なニオイも、かなり減りストレスも軽減。

毎日、コンポストに生ゴミを入れてかき混ぜるアクションや、分解具合を観察することを、家族みんなで共有して、楽しみながら続けていければいいなと思っています。