犬を飼っていたら「庭に自由に走り回れるドッグランをつくりたい!」と思う人は多いと思います。実際、どのように暮らしを豊かにしてくれるのでしょう?また一方で、苦労はどのようなところに?3匹の小型犬と暮らす日刊住まいライターが、自宅のドッグランについて語ります。あわせて、スロープ付きのウッドデッキや足を洗って部屋に戻れるシャワースペースなどについても紹介。
すべての画像を見る(全11枚)目次:
ドッグランの地面の素材には、足腰への負担が少ない天然芝を選択!ウッドデッキや柵を設置!使いやすくするために取り入れた3つの工夫犬も子どもも走り回れる!自宅ドッグランをつくってよかった3つの点思った以上にメンテナンスが大変!自宅ドッグランをつくって感じた苦労ドッグランの地面の素材には、足腰への負担が少ない天然芝を選択!
ドッグランをつくるときに、地面の素材として3つの候補がありました。四季の変化を感じられる天然芝とメンテナンスしやすい人工芝、そして木の香りを楽しめるおしゃれなウッドチップ。
住宅街に建つ家のため「ウッドチップが風に飛ばされることによる近所トラブルを避けたい」と考え、まずは天然芝と人工芝に絞りました。そこから、天然芝は足腰への負担が少ない、人工芝は夏の炎天下では高温になるというデメリットを考慮し、天然芝を選択しました。
天然芝は秋になると茶色く変色するため、わが家の庭は秋の終わり~春にかけて写真のように殺風景に。これも季節の変化と捉えて楽しんでいます。
ウッドデッキや柵を設置!使いやすくするために取り入れた3つの工夫
快適なドッグランにするために、わが家で採用した3つの工夫を紹介します。
木製ウッドデッキを設置
リビングとドッグランをつなぐ部分には、天然木のウッドデッキをつくりました。スロープになっていて愛犬が自分でドッグランに降りられます。
柵を設置
ドッグランには、全周を囲う柵を設置しました。脱走の心配がないためノーリードで遊ばせてあげられます。
犬を室内に戻しやすい家のつくり
わが家の犬たちは、ペット専用部屋とリビングを自由に行き来しています。ドッグランで遊んで室内に戻すときは、ウッドデッキ横にある砂利の通路を通り土間へ。土間にはペット専用部屋に続く扉があります。
犬の足を洗って室内に戻しやすくするため、土間に犬専用のシャワースペースと足拭きスペースをつくりました。
犬も子どもも走り回れる!自宅ドッグランをつくってよかった3つの点
自宅ドッグランをつくってみて感じるメリットをご紹介します。
散歩に行かなくても愛犬を安全に遊ばせられる
庭にドッグランをつくったことで、散歩のときの交通事故や誤食などのリスクがなくなりました。安心して遊ばせてあげられるように!
わが家には足の不自由な高齢犬もいます。3匹がそれぞれのペースで遊べるのも、自宅ドッグランをつくってよかったと思える点です。
子どもも一緒に走り回れる
わが家には2歳と0歳の子どもがいて、自宅ドッグランでは2歳の子どもも一緒に走り回れます。道路に比べて転んでもケガをしにくく、柵があり道路に飛び出す心配もないため安心です。
家族で気軽にピクニックができる
庭にドッグランをつくると、家のすぐそこに公園がある感覚です。コロナ禍の今、なかなかお出かけもできない状況。ドッグランのある広い庭でお弁当を食べることで、気軽にピクニック気分が味わえます。
思った以上にメンテナンスが大変!自宅ドッグランをつくって感じた苦労
自宅ドッグランにはこんなデメリットも。5年住んでみて日々感じている苦労を挙げます。
天然芝とウッドデッキのメンテナンスが大変
水まきや芝刈り、雑草対策などのメンテナンスの大変さは、想像していた以上でした。約80坪の水まきにかかる時間は、スプリンクラーを移動させながら約1時間。
梅雨の時期は水まきが不要ですが、雑草もよく育つためその分草取りも必要です。ふかふかの芝を目指すなら週1回の芝刈りが必要ともいわれていますが、わが家では電動芝刈り機を使って月に1回~数か月に1回実施しています。
梅雨の時期は天然芝のキノコ問題もあります。放置すると芝生の色にムラができてしまうため、見つけたらすぐに除去します。
また、ウッドデッキの塗り替えは年1回必要です。
木や花を植えにくい
自宅ドッグランでは、アジサイやチューリップなどの花による中毒についても考慮が必要です。また、芝刈り機を使うときに木や花があると芝刈りの難易度が上がってしまいます。このような理由から、わが家はミモザと小さなオリーブしか植えていません。
天然芝のドッグランをつくったあとのリアルな感想をお届けしました。「自宅の庭にドッグランをつくりたい」と考えている方は参考にしてみてください。