共働きで就業時間が違うことから、家の中ですれ違う時間が多かったというKさん夫妻。「テレビを一緒に見たり、2人で会話をしながら料理したりできる家にしたい!」というのがリノベのきっかけでした。LDKとワークスペースまでは、ひと続きの間取りに変更。ワークスペースは個室にせず、リビングの一角に設置。壁付けだったキッチンは回遊性のあるアイランドに。現状に不満のなかった寝室や浴室は既存を生かし、全体のコストを抑えながら、中古マンションリノベで理想の住まいを手に入れました。
すべての画像を見る(全13枚)お互いの気配を感じながら作業できるワークスペース
リノベーションで、リビングの一角をデスクや壁面収納でゾーニングしてワークスペースにしました。現在はテレワークが増えた妻がおもに使用。お互いの気配を感じながら作業できるので孤独にならないのも魅力です。
以前の家で使っていた壁面収納をそのまま活用。床材の色を合わせることで新しい家にもしっくり馴染んでいます。
もともとは洋室と和室に分かれていたため、微妙に大きさが違う窓がアクセントに。日差しがたっぷり入るため、室内でも開放的な雰囲気。
【この住まいのデータ】
▼家族構成
夫40代 妻40代
▼リノベを選んだ理由
共働きで就業時間が違うことから、夫婦の生活時間がずれても快適で、2人の時間を楽しめる家にしたいと思ったことがきっかけ。
▼住宅の面積やコスト
専有面積/63.10㎡ 築23年(1995年築) 工事費 740万円(税・設計料込み)
洗濯~室内干し~収納、最短動線で家事ラクラク!
Kさん宅の収納計画のポイントは「家事の効率化」。それを象徴するのが、隣同士に配置されたウォークインクロゼットとランドリールームです。乾いた洗濯物をハンガーにかけたまま移動でき、家事効率もアップ。
「部屋干ししたいけど、リビングに洗濯物があるのは嫌でした。これなら乾いた洗濯ものをクロゼットに移動するだけで済みます」(妻)
ランドリールームには着脱式のバーや除湿機を完備。快適に部屋干しできる空間に。
以前はリビングに洗濯物を広げてたたむことが多かったそうですが、今はその手間もなし。片付けがしやすくなり、リビングは常にすっきりした状態に。
夫婦で生活リズムが違うため寝室とクロゼットは離したい、という希望をかなえたウォークインクロゼット。十分なスペースがあり、服選びもスムーズに。
回遊性の高いアイランドキッチンで快適動線を確保
白とブラウンで統一された落ち着きのあるインテリア。部屋全体を見渡せるアイランドキッチンの壁面には棚をたくさん取り付け、毎日使うものに手が届きやすいよう収納面も工夫を凝らしました。
「片付けが苦手だったのですが、収納が使いやすくなったことで、常にキレイな状態にしておけるのがうれしい」(妻)
回遊性に優れ、収納力が高いアイランドキッチンは、夫婦2人が向かい合って調理するために大きめのサイズをセレクト。IHコンロは調理していないときは作業台としても使えるので、2人並んで料理をしても十分な広さです。
「料理の楽しさに目覚めた」と夫が話すように、休日に料理をしながら他愛のない会話を交わすことが、日々仕事で忙しい2人にとってなにより大切な時間のようです。
カウンター下の収納はグラスなどよく使うものを収納。テーブルセッティングをしながら取り出すことができて便利です。
背面収納は妻が使いやすいように、リーチに合わせて奥行きを変えているのが特徴。壁の反対側には洗面所の収納棚が。それぞれに置くモノの大きさを考えて、設計段階からスペースを調整しています。
使いやすい生活動線のおかげで暮らしにゆとりが生まれ、プライベートタイムも充実。「家で過ごす時間が快適すぎて、ますますインドア派になりそうです」と楽しそうに話してくれました。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
設計・施工/インテリックス空間設計
創業から累計で2万2000件超えのマンション専門のリノベーション会社。知識と経験が豊富なスタッフが物件探しの段階からサポートするワンストップリノベで人気。東京・青山リノベーションスタジオでは、様々なリノベーションのアイデアに触れることができる。
撮影/小川 聡 ※情報は「リライフプラスvol.38」取材時のものです