何度も打ち合わせを重ねてリフォームをしたものの、しばらく暮らしてみて「やっぱりこうすればよかった」と後悔する点が出てきてしまうのはよくあることです。昨年実家をリフォームし、夫、実母と3人で暮らす日刊すまいライターは、全体的には満足していますが、後悔している部分がいくつかあるといいます。どんな点が不快・不便で、どんなことを後悔しているのか、詳しく語ってもらいました。
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1.門扉や塀がないのでタバコの吸い殻やゴミのポイ捨てが頻繁にある2.既存とリフォームした部分との差が目立つ3.リビングにカウンターテーブルを造作しなかった4.リビングの増築部分の使い道がない5.寝室の照明を手元で操作できない1.門扉や塀がないのでタバコの吸い殻やゴミのポイ捨てが頻繁にある
筆者宅は人や車が頻繁に通る道路に面した立地のため、タバコの吸い殻やゴミのポイ捨てが頻繁にありとても不快です。
予算の関係もあり、リフォームで塀や門扉を設置しませんでしたが、仕切りチェーンやポールの破損、敷地内での立ち話、座り込みなどもよくあるので、設置すればよかったと後悔しています。
2.既存とリフォームした部分との差が目立つ
リフォームの際、床は新たに張り直しましたが、階段はそれほど傷んでいなかったこともあり、既存のまま残しました。
しかしいざ住んでみると、リフォームした床と既存のままの階段との差が目立ち、気になってしまいます。1日に何度も目にする場所なので、床に合わせて階段も張り直した方がよかったかも、と感じています。
3.リビングにカウンターテーブルを造作しなかった
食事をしたり、家計簿をつけたりするためのカウンターテーブルをキッチンに造作したかったのですが、予算の関係で断念しました。
以前から使っていたソファテーブルをダイニングテーブルとして使おうとしたところ、高さが合わないので食事がしにくく、運ぶ手間もかかってしまい、困っていました。
その後結局、カウンターテーブルを新たに買い足すことに。価格は4万円ほど。造り付けにしておけば、もうすこし見た目がスッキリして、インテリアの統一感も出せたのでは、と後悔しています。
4.リビングの増築部分の使い道がない
母がメインで使用しているリビングは、リフォームで2畳ほど増築しました。増築部分は小上がりにしてスペースを区切ってあるのですが、どうせならそこに引き戸などを設置しておけばよかった、と今になって思います。
いまのところ、このスペースはとくに利用目的がなく、まったく活用できていないのが現状です。
引き戸で仕切ることができれば、プライバシーが確保できるので、将来キッズスペースや、趣味部屋として使うこともできたかもしれません。
5.寝室の照明を手元で操作できない
リフォームで、浴室以外の照明はすべてダウンライトに変更しました。リモコン付きのタイプではないため、壁のスイッチでしか操作ができません。
寝室は手元で照明を操作できると便利なので、ベッドサイドにスイッチを付けるか、リモコン付きの照明にすればよかったと後悔しています。
工事する範囲が増えれば、当然その分費用もかかりますので、どうしても慎重にならざるをえません。筆者もそうでした。
しかし、大がかりなリフォームはそう何回もできるものではありません。後から変えにくい部分や、日々の暮らしやすさに関わってくる部分は、事前にもっとしっかりとシミュレーションしておくべきだったと感じています。筆者の体験が、少しでも参考になれば幸いです。