しっかりとプランニングをして家を建てたつもりでも、しばらく住むうちに部屋の使い道が変わったり、あまり使っていなかった部屋が急に役立ったり、という経験を持つ方も多いのではないでしょうか。8年前に自宅を新築した日刊住まいライターは、ワークスペースや書斎、和室など、「あってよかった」と感じているスペースがいくつかあるといいます。

廊下に設けた夫のワークスペース
すべての画像を見る(全7枚)

目次:

廊下に小さなワークスペースをつくっておいてよかった寝室の隣に引き戸付きの書斎をつくって正解だった和室は来客時にも便利。ふだんは子どもスペースとして大活躍

廊下に小さなワークスペースをつくっておいてよかった

夫の小さなワークスペース

筆者は8年ほど前に自宅を新築しました。その際、夫が「書斎で仕事をすることは少ないから、廊下にデスクがあるくらいのスペースでいい」と言うので、2階の廊下の端にデスクを造作し、その横に夫のクロゼットを配置しました。

ところが、夫は自宅に仕事を持ち帰っても、ダイニングテーブルか和室ですることがほとんど。せっかくつくった2階のワークスペースはほぼ使われないままでした。

コロナの影響でテレワークをする時間が増え始めた昨年からはワークスペースの稼働率がグンとアップ。1階では子どもたちが遊んでいて集中できないので、このスペースがあって本当によかったです。小さなスペースではありますが、パソコンや書類を置いて仕事をするのには十分な広さ。

廊下なので、電話やオンライン会議などは少しやりにくいらしく、別の部屋でしています。ただ、それほど頻度は多くなく、出社することも多いので、このくらいのスペースでちょうどよかったのかもしれません。

寝室の隣に引き戸付きの書斎をつくって正解だった

書斎の棚

筆者は音楽関係の仕事もしていて、曲や楽譜を制作することもあるため、寝室の隣に書斎をつくりました。広さは約2畳ほどで、手を伸ばせば本や書類、鍵盤が届くコンパクトなスペースです。

この書斎は屋根ドーマー(屋根の上に突き出た、小さな屋根付きの窓のこと。屋根窓ともいう)にあり、ちょっとした隠れ家のような雰囲気が気に入っています。ただ、屋根ドーマーは外壁の傷みが早く、夏はものすごく暑く、冬は寒いのがデメリット。

引き戸で仕切れる書斎

隣の寝室で寝ている子どもたちの様子を見ながら仕事ができるので、ここに書斎をつくって正解でした。引き戸で仕切れるようになっているので、音が気になるときは閉めて作業に集中できるのも、助かっています。

和室は来客時にも便利。ふだんは子どもスペースとして大活躍

リビングの先にある4畳半の和室

リビングの先にある4畳半の和室は、夫婦ふたりのときはそれほど活用していませんでしたが、子どもが生まれてからは大活躍。おむつを変えたり、おもちゃを広げて遊んだりも気兼ねなくできますし、ハイハイの練習もしやすいです。

障子を閉めた和室

障子を閉めると個室のように使うこともできるので、友人や親族が泊まりに来たときなどにとても便利。ふだんは戸袋に障子を引き込んでいるのでリビングを広く感じられます。

和室の障子

社会環境の変化や子どもたちの成長によって、部屋の使い方は今後も変化していくと思いますが、柔軟な発想でうまく住みこなせていけたらと思っています。