梅雨の時期は室内干しの洗濯物がなかなか片づかず悩ましい季節です。湿度が高いので乾きも遅く、部屋の中も干した衣類だらけで暗くなってしまう…なんてことも多いですよね。そこで、今回は快適に洗濯物の室内干しができる便利アイテムと、上手な使い方のポイントをお掃除研究家のおそうじペコさんに教えてもらいました。

部屋干しの様子
雨の日が続くと、室内干しの衣類だらけで部屋が暗くなってしまうことも…
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室内干しの問題点

高温多湿の時期の室内干しにはいくつか問題点がありますが、主に「スペース」と「乾きにくい・におい」の2つが挙げられます。

問題点1:干すスペースが少ない

室内には物干しハンガーなどをひっかける場所や、広いスペースがあまりありません。
濡れた衣類は重量もあるので、カーテンレールなどに無理に吊るすと痛んでしまう恐れがあります。

問題点2:乾きにくい、におう

雨の日は湿気がこもりやすくなっています。濡れた状態の衣類を高温多湿の環境に置くと、数時間で細菌が増殖してしまい室内干し特有の「生乾きのにおい」が発生します。なるべく短時間で乾燥させる工夫が必要です。

●室内干しにおすすめ!3つの便利アイテム

室内干しの問題点を考え「

干すスペースを増やし、早く乾く

」環境にするためのアイテムと、上手な使い方をご紹介します。

(1) アズマ工業の「室内干し用窓わくフックまもるくん」

ハンガーフック

サッシの窓枠に差し込んで使用するハンガーフックです。ネジや釘なども必要なくすぐに設置できます。

ハンガーフックとりつけ

はさんで施錠すれば窓枠に固定されるので洗濯物を干した重いピンチハンガーもしっかり吊るせ、使用しないときは外しておけるとても便利なアイテムです。

※ホームセンターやネットストアで購入できます。家の構造上設置できるか確認してから購入してください。

テープをはっている様子

何度も設置を繰り返すと傷がつくことがあるので、フックをはさむ部分に傷がつかないようあらかじめ透明や白の養生テープを貼っておくと予防できます。

ピンチハンガーに洗濯物をつるす

ピンチハンガーに洗濯物をつるす際は、両側に長い→真ん中に短いものをつるす「アーチ形干し」をすると風の対流が起きるので乾きが早くなります。

(2) 平安伸銅工業の「伸縮式エアコンハンガー」

エアコン下ハンガー

エアコン下の空間を利用できるハンガーです。エアコン本体の裏側にひっかけるだけで設置できます。吹き出し口から干した洗濯物に風がダイレクトに届きます。

使用しないときは畳めるので圧迫感はありません。ハンガーは高い位置になるのでマジックハンドがあると便利です。

※ホームセンターやネットストアで購入できます。エアコンのサイズや設置場所など構造上設置できるか確認してから購入してください。

(3) アイリスオーヤマの「オールステンレス タオル干し SWX‐700R」

スタンド型物干し

伸縮、折りたたみができるスタンド型物干しです。物干しバーが上下合わせて9本ついているので、フェイスタオル6枚+バスタオル4枚まで大容量を干すことができます。

※ホームセンターやネットストアで購入できます。

スタンド型物干しに衣類

タオルは同じ長さではなく、長さを変えて干すと空気に触れる面積が増えて乾きが早くなります。

サーキュレーターで床から上に向けて風を送る

小型扇風機やサーキュレーターで床から上に向けて風を送り、(2)と(3)の合わせ技で上からエアコンの風も送れば上下から風が当たるのでより効率的に乾きます。

●ついで掃除も忘れずに

乾いた衣類を片づけた後は、繊維や糸くずが散乱しホコリが室内にたまりやすい環境になっています。ついでにワイパーやモップで周囲をさっとふき取っておくと、よりサッパリした気持ちになるのでお掃除もセットでするといいですよ。

【まとめ】

今回紹介した便利アイテムは設置も簡単、雨の日以外は取り外せるので部屋のインテリアの邪魔になりにくいのも高ポイントです。干した洗濯物の間に風が通るよう、ためずに小まめに洗濯することも大切です。憂鬱な季節ですが、工夫してなんとか快適に乗り切っていきたいですね。