夏になるにつれ盛り上がるそうめん熱。来たる7月7日は「そうめんの日」です。

先日ツイッターでも、そうめんをゆでるときのコツに関するツイートが、27万いいねを獲得するなどバズりました。
ここではそうめん研究家のソーメン二郎さんに、おいしいゆで方と、おすすめの味変めんつゆを教わりました。

そうめんは梅干しと一緒にゆでるとコシが出る

「そうめんのコシの強さと、つるつるしたのど越しを味わうためには、ゆで方のポイントをきちんと押さえることが大切です」と、ソーメン二郎さん。
その

コシの強さを出すためのカギが、梅干し

です。
「梅干しに含まれる酸の作用で、麺にいっそうコシが出る」そうです。

【基本のゆで方】

まずは大きな鍋を用意しましょう。ふきこぼれを気にする必要がなく、たっぷりの湯の中で麺がグルグルと対流するので、くっつかないでゆでることができます。

梅干しを箸で持つ様子
おいしいそうめんのゆで方
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(1) 大きめの鍋に湯を沸かし(麺の約10倍)、すっぱい梅干しを1個入れる。

お鍋に麺を入れる

(2) 沸騰したら、帯をはずしてほぐしておいた麺をパラパラとさばくように入れる。

麺をほぐす

(3) 最初に麺をほぐしたら、あとはグルグルと対流させればかき混ぜる必要はなし。

ザルの上のそうめんをもみ洗い

(4) 表示のゆで時間どおりにゆでたらザルに上げ、冷水でもみ洗いして水気をよくきる。

【ゆでるときのご法度3か条】

・かき混ぜすぎない

そうめんをかき混ぜる様子

麺がくっつかないようにと何度も菜箸でかき混ぜると、麺の表面を傷つけて小麦の風味を損ないます。かき混ぜるタイミングは最初に麺をほぐすときだけで、あとは必要なし。

・ビックリ水は必要なし!

そうめんに水を入れる様子

ふきこぼれは火加減で調節を。ビックリ水は沸騰した湯の温度を急激に下げてしまうため、麺の表面を傷つけてしまいます。ビックリするのはそうめんの方!

・氷水につけない

氷水とそうめん

ゆで上がった麺を氷水につけて食卓に出すと、氷のカルキ臭が麺に移って小麦の風味がどんどん失われてしまいます。氷を使うのは、冷水でもみ洗いをするときに限り、短い時間ですませましょう。

めんつゆを味変して、さらにおいしく

めんつゆだけでそうめんをシンプルに食べた後は、めんつゆを味変してみましょう。
お茶や牛乳など身近なものでトライしてみるだけで、驚きのそうめんの新世界へ突入です。薬味やトッピングのちょいたしで、さらにおいしさが広がりますよ。

●緑茶+めんつゆ

めんつゆとお茶を1対1で割ります。お茶に含まれるテアニンというアミノ酸がめんつゆに奥行きを与え、いつもと違ったうま味を感じさせてくれます。青ジソなど薬味ちょいたしもナイスです。

●牛乳+めんつゆ

めんつゆと牛乳を2対1で割ります。牛乳とめんつゆでそうめんを食べた後は、トマト、ツナ、バジルをトッピングしてイタリアン風アレンジでぜひ召し上がってみてください。

●ハイサワーレモン+めんつゆ

ハイサワーは強炭酸なので、割り方はお好みで。使用しているレモンはシチリア産レモンで甘くないさっぱり味。シュワシュワはじけるハイサワーとめんつゆとそうめんが驚くことにとてもマッチ。

ソーメン二郎さんが監修した『

ラク旨! 無限そうめんレシピ

』(扶桑社刊)には、ほかにもさまざまな食べ方やレシピが掲載されています。「脱マンネリ!」を合言葉に、ぜひみなさんのご家庭でお楽しみください。