夏になると、たっぷりと汗を吸った衣類のにおいが気になりますよね。洗剤で洗ったはずなのに、まだ臭い…なんてことも。
ここでは、お掃除ブロガーのよしママさんに、汗のにおいもスッキリ落とす夏の洗濯方法を教えてもらいました。

夏の衣類の汗臭さを一気に解消できる洗濯方法

汗を大量にかくようになる夏は、洗濯物がにおいやすくなります。汗臭さの原因は、汗が皮膚の表面で皮脂や汚れなどと混ざり合い、それを細菌が分解するから。それによって、におい物質が発生して臭くなってしまいます。

とくにこれからの季節はタオルや着替えが増えることで、冬に比べて洗濯物が2倍以上になってしまうことも。ここでは、家族分の大量の洗濯物の汗や皮脂汚れを簡単に効率よく落とし、におわせないようにする方法を紹介します。

●汗くさい衣類は、まとめて予洗い

一着だけ汗くさい衣類があるのであれば、その衣類だけぬるま湯で洗ってからほかのものと一緒に洗濯をする、というやり方があります。しかし、汗をいっぱいかいた衣類が大量にあって全体的にキレイにしたい場合には、洗剤を追加せずにまとめて予洗いすることで、においを遠ざけることができます。「予洗い」コースがあればぜひ活用してみてください。
ここでは「予洗い」コースがない場合の洗濯方法を紹介します。

洗濯機に衣類
汗くさい衣類は、まとめて予洗い
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(1) 最初に衣類を入れて、3分ほど水だけで「洗い」、その後1分ほど「脱水」します。水の量は洗濯物に合わせてください。ここで洗剤を入れたい場合は、「洗い」のときにアルカリ性のセスキなどを投入してください。皮脂汚れがより落ちやすくなります。

洗濯機に水

(2) その後、洗濯洗剤を入れていつもどおり洗濯します。

わが家は、いつも「洗い10分+すすぎ2回+脱水6分」のコースで洗っています。

汗を一度軽く洗い流すことで、2回目の洗いで汚れを残さずしっかり落としてくれます。

デニムなどの厚い生地は、股近くのにおいが残りやすいです。生地を裏返してから洗濯すると、においが残りにくくなります。

●ガンコな汚れを落とすには、酸素系漂白剤を追加

オキシウォッシュとワイドハイター

さらにしっかり汚れを落としたいときは、酸素系漂白剤を追加するのがオススメ。酸素系漂白剤には粉末タイプと液体タイプがあります。粉末は白物に、液体は色柄物に使うのがおすすめです。もちろん最初に紹介した「予洗い」をしてから酸素系漂白剤を追加するという合わせ技もできます。

ここでは、衣類の種類に合わせた酸素系漂白剤の使い方を紹介します。

【粉末の酸素系漂白剤】

においの強い衣類は、皮脂汚れに強い粉末の酸素系漂白剤につけ置きしてから洗濯するとスッキリ。ただ、粉末は色落ちしやすいので白い衣類を中心に洗濯しています。タオルやシャツ、下着などの使用頻度が高く、肌に密着するためにおいの出やすいものに使うのがオススメです。

洗濯機にオキシウォッシュを入れる様子

(1) 粉末の酸素系漂白剤を「大さじ1」プラスし、「洗い」のみを設定して回します。汚れに応じて5~10分ほどつけおきします。

(2) その後、いつも通り洗剤を入れて洗濯します。

カゴにタオル

タオルのにおいが取れて、部屋干ししてもにおいにくくなります。

また、洗濯槽のカビを出にくくしてくれる効果も。すでに洗濯槽にカビが発生している場合は、黒いワカメのようなカビが出てくるので、先に洗濯槽の掃除をしておく必要があります。

時間がない場合は、(1)のつけおきをせずにすぐ洗濯機を回してもよいですが、つけおきした方がにおいはしっかり落ちます。

【液体の酸素系漂白剤】

色柄物の衣類は、液体の酸素系漂白剤を使って洗濯します。コツは、においが出ている衣類を狙って、原液のまま直接振りかけること。

衣類にワイドハイター

その後はつけおきせず、すぐに洗濯洗剤を入れて通常通り洗濯します。色落ちせずにしっかりにおいを取ってくれます。

●それでもにおいが落ちない場合は…

今回紹介した方法でにおいが落ちない場合は、洗濯洗剤を液体タイプから粉末タイプに変えたり、消臭タイプの柔軟剤を追加したりするのもオススメ。また、水の量をいつもより多めに設定すると、汗も落ちやすくなりますよ。ぜひ試してみてください。