2019年9月、新居を建設中のコジマジックさん一家の地鎮祭が執り行われました。地鎮祭は、土地を守る神様にその土地を使用する許しを請い、工事の安全を祈願する儀式。整地し、いよいよ工事が始まる前の縁起のいい日に執り行われます。地鎮祭の一部始終と、後日催された、手形式の様子もお届けします!
すべての画像を見る(全28枚)サプライズの快晴のもと地鎮祭が
この日は朝から快晴!天気予報では雨とのことで、一同「雨降って地固まる」のことわざを連想していたのですが、天の神様が心変わり。空同様、晴れ晴れとした気持ちで迎えられました。祭壇の準備を見守るコジマジックさんと息子さん。
土地の四隅に青竹を立て、しめ縄で囲んで祭壇をつくり、沢山の野菜や果物、お米、昆布、奉献酒といった「神饌(しんせん)」が供えられます。上のほうに祀られた丸く小さな鏡に、神様が来られるそうです。
開会の儀に続き、神主様により建て主一家と工事関係者のお祓いをします。
「これより正面祭壇に土地の神様、建物の神様、工事安全の神様をお招きいたします」と神主様。祝詞を上げ、次に清祓い(きよはらい)。四隅と中央に切麻(きりぬさ)を撒き、土地を浄めます。切麻は本来麻布ですが、半紙を細かく切ったもので代用されています。
一同「エイッ」と盛り上がる、地鎮の儀
さて、地鎮祭のハイライトである地鎮の儀。神前につくった盛り砂に、かけ声3回とともに鍬(くわ)や鋤(すき)を入れます。まずはコジマジックさん。ややとまどいながら「エイ、エイ、エイ」とかけ声をかけ、鍬を振り下ろします。
神主様から「もっと強く。元気よくやっていただかないと」と注文が!「スミマセン、初めてなもので(笑)。今のはノーカウントでお願いします」とコジマジックさん。周囲の空気が和みます。今度は思いきり「エイッ!! エイッ!! エイッ!!」。
続いて奥さま、息子さん、娘さんのときはみんなでサポート。「せーの」で始まり、いくつもの大きなかけ声が響き渡りました。
続いて工事関係者も。今度は鋤(すき)を使います。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)。神様が宿るとされる榊(さかき)の枝を謹んでお供えします。
コジマジックさんやご家族も続けて、玉串を納め、二礼、二拍手、一礼。
「無事におうちが建ちますように」。
神事の最後に、昇神之儀(しょうしんのぎ)で、神様に元のお住まいにお帰りいただきます。神主様は昇神詞を申し上げたあと「オオー」と声を発します。神様のお帰りを促す祈念なのだそうです。
「以上で地鎮祭の神事を滞りなくお納めいたしました」と神主様。「お神酒(おみき)を皆様でいただき、神様のお力をいただきます」(同)とのお言葉のあと、御神酒がそれぞれに注がれます。
全員で乾杯!
地鎮祭が終わると、神主様から工事関係者に授けられるのが「鎮め物」。木箱に「御鎮物」と書かれています。建物の中央部分にあたる土地に、工事の安全を願って鎮める大切なもので、通常は基礎工事の際に地面に埋めるそうです。
建物完成後に暮らす一家の安穏と幸福をもたらすとも。
家族で記念撮影です。コジマジックさん、ホッとした表情ですね。お子さんたちは緊張がほどけない?
地鎮祭の後、コジマジックさんに話をうかがいました。地鎮祭は、必ずしもするとは限らないようですが、しようと思ったのは?
「地鎮祭は土地を買って家を建てる人だけができる儀式なので、人生で1度あるかないか。だからぜひやりたいと思いました。あと、土地を自分のものにするのは、男からするとひとつの夢。結婚し、家族を持ったことの証というか。だから地鎮祭はひとつの節目ですね。それと、(ローンがあるから)これから頑張って30年は働かないとならないという覚悟を自分に課したい気持ちもあり、気合を入れ直した感じです」。
最後に「鍬入れはぶっつけ本番だったので、できたらリハーサルしたかったです!(笑)」とコジマジックさん。これから始まる工事は「毎日見に来ます!大工さんが見習いの新人かと勘違いするくらいに(笑)」とのことでした。
家のカタチができて迎える手形式
地鎮祭から約5か月。家の基礎部分がようやくできて棟上げし、窓や断熱材も入り、かなり家らしくなってきました。そして内装に取り掛かる直前に行われたのが「手形式」。
建築会社リガードさん独自のセレモニーで、建て主さんから大変好評だとか。その内容をご紹介しましょう。
リガードの社長さんからの挨拶とスタッフ全員の紹介があり、手形式がスタート。朱肉をつけた手で、板に手形を取ります。まず息子さん。手形を押した瞬間、スタッフから「ヨイショーッ!」とかけ声がかかり、拍手が。
次は娘さん。お見事な押しっぷりです。
奥さまの番です。「ママはこのへんだよ」と、やさしい息子さんとコジマジックさん。
最後にコジマジックさん。大きい手! 頼もしい大黒柱の手です。
無事、全員の手形を押し終わりました!
次にそれぞれの名前と日付を書きます。
でき上がりました!息子さんと娘さんの名前は、ほぼ一体化していますが、子どもらしくて可愛いですね。
スタッフ一同から拍手を受け、最後にコジマジックさんから挨拶が。
「ようやくここまで来たなと思っております。この段階に来るまで思いがけないこともいろいろあったので、非常に感慨深いです。(中略)ぼくは本当に大工さんや小山さん(リガードの工事担当)に嫌がられるくらい、毎日のように現場に来させていただいていて、皆さんにいろいろなご協力をいただいて家が建ってきていることを実感しています。あと2か月くらいで家が完成します。われわれ4人がずっと暮らせる素敵な家づくりができたらと思っていますので、引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします」。
これで手形式は終了です。
この手形は小屋裏の梁に打ち付けられました。翌日から内装工事で、天井板が設置されます。だからこの手形を再び目にすることができるのは、20年後、30年後などのリフォームのタイミング。ご家族で今日の日を思い出し、感慨にふけることでしょう。
ゴールがうっすら見えてきた!
最後にコジマジックさんはこう話します。
「建物らしくなって、皆さんに『どうぞ上がってください』なんて言えるようになったのがすごくうれしくて、ちょっとゴールが見えてきた感じ。完成するのが楽しみで仕方ないですね」。
これからコンセントの位置の最終確認をし、床を張り、クロスを貼り、それと同時に外壁が張られていきます。
聞けば、コジマジックさん側とリガードとの間にはLINEグループが設けられているそう。
「例えば、3階にもインターホンがあったらとか、吹き抜けにシーリングファンを付けたいと急に思い、『今から間に合いますか』と即LINE。リガードの皆さんはたぶん『またかー』と思っているはず(笑)」(コジマジックさん)。
「主人は、ちょっとでも気になると、すぐにLINEするんです」と奥さま。
「リガードさん、ぼくのわがままを渋々でも聞いてくれるんです。それができない場合も『それは難しいですけど、これではどうですか』と代替案を言ってくれる。そんな提案がありがたいですし、その優しさに完全に甘えまくっています」(コジマジックさん)。
こだわりを追求し、理想を目指す建て主と、誠意を持って向き合う施工側。チーム・コジマジックは2か月後の完成に向かって邁進中です!
【一般社団法人日本収納検定協会 代表理事 小島弘章】 片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で25 年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア的存在。収納に“ 笑い”を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上、著書・監修本は累計40万部を超える。“収育”を理念として掲げた日本収納検定協会を設立し、お片づけを楽しむ検定「収納検定」をスタートさせる。そのほか収納グッズ開発やマンションの収納監修など、日本や中国を中心に幅広く活躍中。 山田耕司、八杉和興=撮影 田中敦子=取材・文