東京都大田区に住むTさん家族。築37年のヴィンテージマンションを工事費1200万円(税・設計料込み)でリノベーションして暮らしています。もともと新築マンションに住んでいましたが、新建材を多用した内装にストレスを感じていたため住み替えたそうです。フィールドガレージに依頼したリノベでは、内装に自然素材を使用。グリーンやアジアン雑貨など、夫妻の好きなものがしっくり馴染む空間になりました。

ダイニング
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目次:

大きなシンボルツリーも溶け込む開放的な空間空間ごとに相応しい素材・デザインをチョイス

大きなシンボルツリーも溶け込む開放的な空間

LD

購入したのはリノベ済みの物件だったため、浴室などの設備機器は既存を生かし、間取り変更は最小限に。こだわりたかった内装を重視しました。

どこか懐かしい雰囲気のLDKは、「大好きなグリーンが映える空間にしたい」という夫と、「エキゾティックなアジアン雑貨が似合う空間にしたい」という妻の希望を合わせた結果、生まれたものです。

シンボルツリー

LDの壁には漆喰、床にはオーク無垢材、造作の棚板には古材を使用。フィールドガレージオリジナルのダイニングテーブルも馴染んで見えます。

ウンベラータをシンボルツリーとして配置していますが、空間がゆったりとしているため大型のグリーンでも圧迫感はありません。

グリーンを手入れ中の夫

ターコイズブルーのタイルがポイントの出窓には、森林性サボテンのリプサリスなどをハンギング。

ボトルツリーやレピスミウムなど室内を彩るグリーンは多種多様ですが、それらの世話役を一手に引き受けているのが夫とか。「それぞれの調子や機嫌を見ながら、のんびりと付き合っています(笑)」(夫)。

グリーンと雑貨

グリーンと、東南アジアの国々で購入した雑貨の調和も見事です。

ハンギング

ライティングレールを活用して、天井もグリーンで演出しています。

空間ごとに相応しい素材・デザインをチョイス

リビング

リビングには、チークとダグラスファーの古材を使ったL字型のソファを造作。その素材感と、昼寝にもぴったりのサイズ感が相まって、ゆったりとくつろげるスペースになっています。

キッチンとWIC

既存では広いDK だった空間を、キッチンとWICに分割。キッチンはあえて半独立タイプにしました。「ちょっとしたときに自分だけのスペースとしてホッとできる空間にしたかったんです」(妻)。

既存のシステムキッチンは面材を張り替え、壁にはLDの出窓と同じタイルを使用。WICの壁の塗装は夫妻でDIYしたそう。

個室の内装

子ども室の壁には、愛らしいパープルのアクセントカラーを採用。写真右の寝室には、オランダのマリスカ・メイヤーがデザインした植物モチーフの壁紙を選びました。

玄関と廊下

玄関の床はモルタル仕上げ、シューズクローゼットの扉にはチーク材を使っています。
玄関ホールには、キッチン入り口と同様のアーチ開口があり、空間を緩やかにつなげています。壁はあたたかみのある漆喰仕上げです。

サニタリー

トイレには古材を使った棚を設け、エアプランツのハンギングにも利用しています。
身支度が短時間で済むよう、洗面室には洗面ボウルを2つ設置。一部の壁は、石灰を含んだ塗料で夫妻がDIYしました。

「心地よさを最大限に感じられる空間にしたかったんです。そのためには、気持ちよいと思える素材とデザイン、大好きなアイテムで埋め尽くした家が必要でした」と夫妻。多忙な2人を癒す住まいとなったようです。

設計・施工 フィールドガレージ
撮影/山田耕司
※情報は「リライフプラスvol.34」取材時のものです