「あともう少し、作業スペースが広く使えたら」「微妙にあいているところにぴったり置ける棚があったら便利なのに」…。そんなときこそDIY! すき間にジャストサイズの「薄型シェルフ」をつくって、キッチンの使いにくさを解決しましょう。インテリアライターとして活躍する遠藤舞衣さんに、作り方を教えていただきました。
あと10cm、シンクの横幅があったら…
すべての画像を見る(全14枚)わが家のシンクは、決して狭くはないですが、それほど広いわけでもありません。伸縮タイプの洗い物カゴを使っていますが、広げるとシンクがかなりふさがれてしまうため、ちょっと不便でした。
あと10cm広さがあれば…。そんな日々の思いがつのり、カウンターの横に奥行き10cm、高さをカウンターにそろえた棚をDIY。これが思いのほか便利なのです。メリットと作り方を説明していきましょう。
材料は木板・丸棒のみでOK!
材料は木板と丸棒のみ。製作時間は色塗りから完成まで、およそ40分程度です。
- 天板×1枚
- 側板×2枚
- 底板×1枚
- 棚部分の板×2枚
- 丸棒×2本
木板は、安くて加工しやすいSPF材がおすすめ。今回は、1X4(ワンバイフォー)材(幅89×長さ2440×厚さ19㎜)を2枚購入してちょうどいい長さにカット。丸棒も1本購入して2本にカットします。全部そろえて1,000円前後でした。材料は、ホームセンターで購入できます。
木板のカットは、底板と棚板は同じサイズにしますが、天板は上にものをのせることを考慮して、側板が天板の脚になるように側板の上に固定します。そのため、天板のみ少し長めに、横幅+側板2枚分の厚みを含めたサイズでカット。
組み立てる前に、板と棒に好みの色を塗っておきます。今回、使用したのは、ダイソーの水性ニス(ウォールナット色)です。
下準備が済んだら組み立ては簡単
材料が準備できたら、組み立てていきます。まず、底板と側面を組み合わせ、コの字をつくります。先にボンドで仮どめしておくと、釘が打ちやすくなります。ボンドを使うときは床が汚れてしまわないよう、レジャーシートなどを敷くのを忘れずに。
ボンドで仮どめした底板と棚板を、側板側から釘を打ち付けて固定します。
丸棒も釘で打ち付けていきます。かなり細めの釘を使わないと、棒が縦に割れてしまうので注意。あらかじめ錐(キリ)などで穴を開けておくと、割れにくくなります。
最後に天板を合わせます。木板をカットするときに、サイズに多少の誤差が生じることがありますが、天板をやや長めにカットしておけば、ここで誤差調整もできます。天板は上から釘を打ち付けて固定します。これで完成!
ご覧の通り、少し歪んでしまいました。が、これもDIYならではの味わい深さ、ということでよし!
いろいろ置いてディスプレーを楽しんでみる
とりあえず、当初から予定していたキッチン横に置いてみたところ、ジャストフィット!心配していた歪みも、それほど気になりませんでした。
カウンターと同じ高さの棚をつくることで、洗い物カゴを棚の上まで10㎝分ずらして置けます。シンクが広々使えるようになりました。
今はイケアのコップを置いて、子ども用食器棚となっていますが…
本棚にしてもかわいいです。
オブジェ棚としても活用できます。
棚を固定させるおすすめの方法
薄型のシェルフは、壁に固定させると倒れにくくなって使いやすさも上がります。壁に直接L字金具でとめるのもありですが、わが家の方法をご紹介します。
キッチンカウンターの側壁に木板を取り付けていたので、 そこにタッカーで上から固定しました。タッカーなら取り外しもしやすく、違う場所に移動したくなったときも簡単です。
ちなみに、後ろの木板も棚と同じSPF材の1X4材をカットし、ダイソーの水性ペイントを塗ったもの。側壁にマスキングテープを貼り、その上にボンドを塗って木板を貼りつけています。
既製品ですと、希望するサイズぴったりのものを探すのは、なかなか難しいですよね。デザインからサイズまで、すべて自分好みのシェルフをDIYすれば、満足度も桁違い!ぜひチャレンジしてみてください。
※DIYした棚は、荷重に注意しながら使用してください