賃貸住まいから「自分好みの部屋に住みたい」とリノベーションに踏み切った川崎市中原区のMさん。住み慣れた街で散歩をしながら住みたいマンションに目星をつけ、その中でも落ち着いた外観の雰囲気が魅力的な築14年、73.17平米の住戸をインテリックス空間設計の担当者と内見。工事費1100万円でウォークスルークロゼットのある住まいを実現しました。
すべての画像を見る(全12枚)広々リビングに隠れた機能的な収納たち
「オープンな空間が好きなのでワンルームすべで見渡せるのが理想」とMさん。LDKは既存の押し入れを撤去しリビングを広げることで贅沢な空間を実現しています。
心地よさを最優先したことで、部屋が広くなり、お気に入りの家具をゆったり配置できています。自分の家に帰ってくることが楽しみというMさんの住まいのリビングは、とっても機能的。
例えば押し入れを撤去した際に残った、小さくくぼんだスペース。こちらを収納として活用することで、リビングで使うアイロンがけの道具やヨガマット、Wi-Fiルーターなどをを格納しています。さらに下部はオープンにすることで、ロボット掃除機の基地に!
さらにキッチンカウンターの下には、漫画や本を収納しています。本の背表紙の文字は確かにごちゃつきが気になりますよね。扉付きの収納にすることでそんな悩みもMさんの住まいは解決しています。
日々のコーディネートが楽しくなる!ウォークスルークロゼット
玄関側の一室をなくして、ウォークスルークローゼットを設けたMさんの住まい。「外出時の身支度の動線にこだわりました」というだけあり、こちらのクローゼットは土間、さらに玄関へ抜けることができます。
賃貸暮らしのときは、部屋の中で床に紙を敷いて靴を合わせるという面倒な作業をしていたそうですが、リノベーションした住まいはコーディネートが楽になったそう。確かに服と靴を同時に選んで鏡でチェックするので効率がいい!
服だけでなく、アクセサリーや帽子、バッグなどをまとめて収納してあり、全身チェック用の姿見はクローゼット内と土間に1つずつ設置しています。明日着ていく服を組み合わせて掛けておけるフックを付けるなど、細かい工夫が満載です。
開かれたクロゼットとは一転、Mさんのベッドルームはこもる感のある落ち着いた空間になっています。奥のアーチの奥はW.I.Cになっており、「設計士さんから、秘密の小部屋のような空間があると楽しいですよと提案してもらい、つくりました。」とMさん。
眺めるたびに満足感を感じるクローゼットの出入り口
たっぷりなWICはスーツケースや季節外の家電など、かさばるものもたくさん入れることができ、重宝しているそう。各部屋のクロスをチェックしてみるとリビングは北欧家具が似合う明るくシンプルな雰囲気ですが、寝室は一転してシックな印象でしたが……。
他の場所を見てみるとトイレはなんとフクロウ柄。さらに洗面室は白×ブルーのストライプ柄をあしらいとっても爽やか!
ウォークスルークローゼットの天井にも鳥の描かれたクロスをあしらうことで、華やかさがグッとアップしています。
洗面室であってもトイレであっても、一つの「部屋」という意識で向き合うことでワクワク感が持続しています。これもMさんのこだわりの一つです。
マネしたいディテールがいっぱい!
Mさんの住まいには、まだまだマネしたくなるディテールがたくさんありました。寝室とダイニングに、スマホ充電用のUSB用の電源を装備しています。差し込みプラグが不要なのですぐに充電できるところがgood。これはほしくなりますね!
さらに、ダイニングの床にコンセントを。「鍋やたこ焼きパーティではホットプレートをつなぎます。コードが脚に引っかからなくて安全」とMさん。
寝室の廊下側には内窓を設置。コストはかかったけれど、圧迫感がないところがお気に入りなんだそう。
Mさんのインテリアのこだわりは、以前から使っていた北欧デザインのチェストやテレビボードなどお気に入りの家具が似合う部屋にすること、がコンセプトでした。
大好きなインテリアに囲まれ、日々のおしゃれを存分に楽しめるMさんの住まい。クローゼット内で着替える際の、暑さや寒さを避けるためにエアコンを設置するなど、好きな部分をとことん快適にするなど、隅々までこだわりが感じられました。
設計・施工/インテリックス空間設計
撮影/臼田尚史
※情報は「リライフプラスvol.32」取材時のものです