リネン庫って、ご存知ですか?おもに洗面室内にあるタオルやハンカチなどの収納スペースのことです。これがあれば散らかりがちな洗面スペースもスッキリ。パジャマや下着を個室に取りに行くという手間も省けます。今回は、洗面室にあると便利なリネン庫の、最適な設置場所について一級建築士のしかまのりこさんに教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)洗面室にリネン庫があれば、収納の問題が解決
リネン庫は、もともとはお風呂から上がったときのために、体を拭くタオルなどを収納する場所として設置されました。最近ではタオルだけでなく、下着類やハンカチ・パジャマなどをしまう場所として、その存在価値を高めています。
リネン庫の設置されていない洗面室では、収納家具などを設置して、タオルやハンカチなどを収納する必要があります。しかし、洗面室にある程度の広さがないと、家具を置くことで、狭く使いにくい空間になってしまいます。
はじめからリネン庫を間取りに取り入れれば、収納の問題も解決し、スッキリした使いやすい洗面室になります。
あると便利なリネン庫の最適な設置場所は4つ
あると便利なリネン庫ですが、その最適な設置方法・設置場所は、大きく分けて4つほど。
洗面室の壁に設置
洗面室が横方向に広い場合は、洗面台横に設計します。
リネン庫は、オープンでもよいのですが、扉を付けて壁との一体感を出すと、空間がスッキリして圧迫感もなくなります。
また、洗面室が縦方向に広い場合は、洗面台に対する壁に設計します。
扉をつけても良いのですが、洗面台の鏡にリネン庫が映るので、あえてオープンに見せる収納にして、おしゃれ感を演出することも可能です。
洗濯機まわり
洗面室に十分な広さがない場合は、洗濯機の上部の空間を利用します。
窓は小さくなりますが、この部分に棚を設置することで、リネン庫として機能します。
洗濯機があるため、扉はつけず、オープンなままのほうが収納しやすくなります。
リネン庫つき洗面台を選ぶ
最近では洗剤や化粧品を置くスペースとは別に、リネンスペースの組み合わせができる洗面化粧台が販売されています。
洗面化粧台にリネン庫を組み合わせて、洗面室にセットするのも良い方法です。
しかし、洗濯機との間にムダなスペースができてしまう、というデメリットもあります。
家事室・ファミリークローゼットとつなげる
最近は共働きが増えた影響で、洗濯物を干したりたたんだりする家事室や、家族の衣類をまとめて収納するファミリークローゼットなどが人気です。
この家事室やファミリークローゼットと洗面室をつなげて、その間にリネン庫を作る間取りも増えています。
リネン庫を設置すれば、雑然とした洗面室がスッキリ片付けやすくなりますし、パジャマや下着を個室に取りに行くという手間も省けます。
洗面室の広さに合わせてリネン庫を設置し、機能的な洗面室を実現してくださいね。