愛知県名古屋市千種区のマンションに住むKさんは4人家族。大阪への転勤から名古屋に戻り、賃貸に住みながら住宅の購入を考えました。「戸建てでもよかったのですが、マンションのほうが管理やメンテナンスの負担が少ないので」と夫。マンション育ちの妻も「マンションのほうが安心」と賛同したそうです。夫は昔からインテリアへの関心が高く、購入したのはリノベーションを前提に探した平成19年築の中古物件でした。長男が小学校を転校しないで済むエリアで、駅近。専有面積は104.03㎡で、夫妻が希望していた以上の十分な広さがあります。
大きな間取り変更なしで理想の空間づくりに注力!
設計・施工は、妻がサイトを見て気に入ったというアネストワンに依頼しました。
「どの家も素敵で、自分たちの好みにも合っていると感じました」と妻。相談のため訪れたオフィスの雰囲気もよく、夫妻は「フィーリングも合いそう」と感じたとか。
リノベ工事費は1400万円(税・設計料込み)でした。
リビングダイニングの床は無垢のオークフローリングです。お気に入りのダイニングテーブルやキッチンカウンターとの相性も抜群!ダイニングテーブルは名古屋の「フェイバー」で購入したアンティークで、これを置くことを前提にプランニングしてもらったそうです。
リノベ前の和室とキッチン
リビングに隣接していた和室をスタディルーム(書斎)に変更し、ウォークスルーのクローゼットで寝室とつなげたこと以外は、大きな間取り変更をしていません。キッチンもリノベ前と同じ位置にあります。
スタディルーム内にはL字型のカウンターを配して、パソコンや勉強、読書など、家族みんなで使えるスペースにしました。将来は個室にもできる、フレキシブルな空間として考えているそうです。
LDK側には木枠の室内窓を設置して、明るさと広がりを確保しています。
リビング東側の壁は、淡いブルーでペイント。「絵を飾る代わりに、ここだけ色を取り入れてアクセントにしました」(夫)。壁掛けにしたテレビはコードも隠して、すっきりさせています。
リビングやダイニングからは、妻がガーデニングを楽しむバルコニーへ気軽に出られます。LDKのドアを開ければ、バルコニーまで一気に視界が開ける様子もドラマティックです。レトロな雰囲気の建具はアネストワンのオリジナル。
たっぷりの収納で生活感を最小限に!
インテリアにこだわりを持つ夫は、「できるだけ生活感のない空間」を希望したといいます。
キッチンは手元が隠れ、レンジフードや冷蔵庫も極力見えないように設計されています。コンロの奥にはパントリーも設置しました。アネストワンのオリジナルキッチンには、AEGのIHクッキングヒーターやアリアフィーナのレンジフード、ミーレの食洗機も備えています。
キッチン背面には食器棚を造作。モールテックスで仕上げた壁もアクセントになっています。
キッチンカウンターの前面はすべて収納です。
寝室とスタディルームをつなぐウォークスルーのクローゼットは、物を片付けやすく、通風の面でも言うことなし!廊下右手にあった大容量の壁面収納は既存のまま利用し、建具のみ交換。
正面の壁には妻お気に入りのミナ ペルホネンのタンバリンモチーフのタイルを貼り、下部を収納に。収納を充実させることで隠したいものはきちんと隠し、お気に入りのインテリアを楽しめる空間を実現させました。
廊下左手には子ども室への出入り口がありましたが、リビング側に建具を新設。子どもの気配が伝わりやすいようにしました。
トイレはシックな色味のフロアタイルとアクセントクロスで、スタイリッシュな仕上がりです。
サニタリーには洗面台とは別に、横長のミラーとカウンターも設置。家族で身支度の時間が重なるときでも、快適に使えそうです。カウンター下のバスタオル掛けもいいアイディアですね。
以前よりも、家で過ごす時間が増えたというKさん家族。家族みんながのびのびと過ごせる住まいになったようです。
設計・施工/アネストワン
撮影/遠藤 宏
※情報は「リライフプラスvol.29」取材時のものです