100均の厚紙や色紙、紙コップといった「紙モノ」グッズを使って、あっと驚くインテリア雑貨を作るときのポイントがズバリ、「ペイント術」です。今回はその「ペイント術」を中心にDIYした、インテリア雑貨3つをご紹介します。紙モノに一手間加えたペイントをプラスするだけで、元が紙だったとは思えないようなリアルな質感のインテリアアイテムに生まれ変わりますよ。
1. “厚紙”でつくる「ステンシルプレート」
インダストリアル感漂うアンティークな「ステンシルプレート」。
錆び付きザラリとしたテクスチャーと、金属特有の冷たさを感じさせる質感が魅力です。
すべての画像を見る(全16枚)光沢のあるスチールプレートは、見る角度や光りの当たり方によって様々な表情を見せてくれます。
クールで無機質な空間を演出するのにぴったりのアイテムです。
銅板のようなリアルな発色のステンシルプレートですが、実はこれフェイクなんです。
その元となったのがこちらの黒い「厚紙」。
この厚紙を使ってステンシルプレートを作ってみましょう。
型抜きしたい文字が描かれた普通紙を、弱粘着性の両面テープで厚紙に貼り付けます。
貼り付けた普通紙の上から文字をカッターで切り抜きます。
各文字ごとにプレートサイズにカットし、普通紙をゆっくりと剥がせばステンシルプレート本体が完成です。
完成したプレート本体に色を塗っていきます。
今回はターナーアクリルガッシュのメタリックカラー6色を使ってみました。
それぞれのカラーを少量スポンジにとり、ポンポンと塗料を乗せるようなイメージで塗っていきます。
筆を使わずスポンジで乗せることによって、ザラッとしたテクスチャー感を得ることができます。
最後に、水溶き絵の具(黒)とダストメディウムを使って所々に「汚れ」を付ければ完成。
厚紙を切って色を塗るだけで、ここまでリアルなアンティークプレートを作ることができました。
2. “厚紙”と“ゴム版”で作る「エンボスプレート」
ぷくっと文字が浮き上がった、凹凸感のある「エンボスプレート」。
金属モノに好相性な装飾アイテムです。
ベースに使ったのは先程の「厚紙」とゴム版の「アルファベットスタンプ」。
どちらも100円ショップで手に入れることができます。
最初にスタンプの文字部分だけをカッターで丁寧に切り離します。
切り取った文字部分を、好みの形に切った厚紙に貼りつけていきます。
貼りつけには木工用ボンドを使うと便利です。
メタリックカラーのアクリルガッシュを使って、アンティークペイントを施せば完成。
平面に立体的な要素を加えることで、よりリアルなメタリック感を表現することができました。
3. “紙コップ”でつくる「アンティークモールド」
淡く柔らかな色合いがフェミニンでフレンチチックな「アンティークモールド」。
その印象とは対照的に、鈍い光沢と重量感も感じさせるところが魅力的です。
一見すると金属製と見間違えてしまいそうですが、ベースに使ったのはおなじみの「紙コップ」。
100均の紙コップをペイントすることによって、スチールライクな質感を表現してみました。
コップの内外を好みの色で塗り分けツートンカラーのカップを作ります。
塗料がしっかりと乾いたら、水性ウッドステインを使って「コーティングペイント」を施します。
水で薄めたウッドステインを表面に落とし、すぐにティッシュで押さえます。
これにより、オールドブラウンの深みと渋い光沢を加えることができ、ポップな色味を抑えることができます。
ペールトーンの愛らしい色彩に併せたオールドブラウンが、アンティークな雰囲気を醸しだしてくれます。
コーティングペイントによって表面に鈍い光沢が加わり、元が紙コップだったとは思えないような味わい深い質感に仕上がります。
いかがでしたか?
今回は、無骨で重厚な金属の素材感を演出する「メタリックペイント」、渋く滲んだ経年の風合いを演出する「アンティークペイント」、さらにその表面に鈍い光沢を加える「コーティングペイント」をご紹介しました。
ペイントを駆使することで、本来とは全く違った素材感のものへと変貌させることができるんです。
次回も引き続き、紙モノを使った「本物以上にリアル」なペイント雑貨の作り方をご紹介しようと思います!