愛知県豊田市のSさん家族は、駅へのアクセスがよく眺望も抜群の中古マンションを手に入れ、リノベーションして暮らしています。平成7年築、専有面積は92平米の広々とした物件です。当初は戸建ての注文住宅を検討していましたが、土地探しが難航。「建売住宅などで中途半端に納得するより、自分たちらしい空間で暮らしたい」(夫)と路線変更したそうです。リノベは妻が以前からファンだったというアネストワンに依頼し、1,400万円(税・設計料込み)で工事を行いました。雑貨店で同社が発行する小冊子『トリノス』を見て、施工事例のデザインや雰囲気が気に入っていたといいます。その妻がこだわったのはアイランドキッチンと広いリビング。夫はTRUCKのソファを置くこと、漆喰の壁などを要望しました。
家具のようなオリジナルのアイランドキッチン
すべての画像を見る(全17枚)「家族で一緒に料理が楽しめて、家の中心になる、家具のようなキッチンが理想だった」という妻。念願のアイランドキッチンは、背面の収納家具も含めてアネストワンのオリジナルです。
キッチン壁面の白いタイルは、リビエラ社の「ニューヨーカー」。ダイニング側の壁はブルーでペイントし、アクセントにしました。
リノベ前のダイニングからキッチンを見たところ
以前のキッチンは、リビングとは距離感のあるつくりになっていました。
アイランドキッチンは妻の希望でしたが、夫も「キッチンから家じゅうどこでも見えるところが気に入っています。僕もときどき料理をするのですが、リビングで遊んでいても子どもの姿がよく見えるので」と絶賛。
リノベ前にあった和室
広いリビングは、既存のLDに隣接していた和室を取り払うことで実現しました。
夫が希望していたTRUCKのソファは、床のオークや壁の漆喰とも相性が抜群です。リビングダイニングの隣には子ども室があり、天井近くに窓を設けてバルコニーからの光を届けています。
入り口の引き戸を開ければ、キッチンから中の様子をうかがうこともできます。
子どもが増えたら真ん中で仕切れるように、引き戸は両開きになっています。華やかなペンダントライトはIKEAで購入したものです。
ひとつひとつのディテールに夫妻のこだわりが光る!
ヘリンボーンの床をどこかに取り入れたいという希望も伝えていたSさん。
玄関ホールからLDKの手前までの廊下をヘリンボーン張りにしました。クラシカルで味わいがある、アネストワンオリジナルの建具ともマッチしています。
毎朝、洗面室で髪を洗う夫のために、洗面ボウルは大きめのものをセレクト。Sさん夫妻の身長に合わせて、洗面カウンターは高めにしました。
洗面室の入り口付近には、カギや腕時計を掛けるスペースを設置。身支度がスムーズにできますね。
トイレの位置は変わっていませんが、設備や内装は一新。アイアン製のペーパーホルダーやタオル掛けなども、ひとつひとつこだわって選びました。
すっきり空間は充実の収納でキープ!
キッチン奥は洗面、さらに浴室へとつながっていて、家事動線には無駄がありません。
アイランドカウンターの横には、パントリーがあります。「ゴミ箱を見せたくなかった」(妻)と生活感がにじみやすいゴミ箱もすっきりとパントリー内に収めています。
「これがなかったら確実に物があふれていました」と妻が教えてくれたのが、玄関土間とシューズクローゼットです。
アールの入り口でかわいく見せつつ、ベビーカーや家電、日用品のストックなどを収納しています。
玄関土間とシューズクローゼットは下駄箱と反対の壁側に、浴室の位置をずらして設置しました。
ともに洋服好きという夫妻は、広いW.I.Cも要望。寝室と子ども室の間に設けられたW.I.Cには、家族全員の洋服を収納しています。「1か所にまとまると管理しやすい」と妻。小物などの収納は、IKEAの棚をDIYで取り付けました。
広いW.I.Cのおかげで、寝室に備えられていた既存のクローゼットは建具を撤去し、オープンな収納スペースとしました。収納を充実させたことで、好みのインテリアが楽しめるすっきりとした空間がキープできているのですね。
設計・施工/アネストワン
撮影/遠藤 宏
※情報は「リライフプラスvol.28」取材時のものです