長男の誕生をきっかけに、持ち家を考え始めたKさん夫妻。最初は新築マンションも検討しましたが、広さが十分にある安い中古を買って、自分たちらしくリノベーションをすることにしました。物件は慣れ親しんだ千葉県・浦安で購入。平成4 年築と古すぎず、専有面積は88平米と広く、小・中学校に近いのも魅力でした。リノベの設計・施工は、同じ浦安に拠点のあるSHUKEN Reに依頼しました。「この広さなら工事費は1000万円を超えるだろうと覚悟していました」(夫)。リノベでいちばん力が入ったのは、キッチンです。「既存のキッチンは壁で仕切られて閉鎖的な感じ。もっと開放的で、家族と会話できるレイアウトを希望しました」(妻)。
子育て世代にうれしい!リビングを見渡せるつくり
すべての画像を見る(全16枚)SHUKEN Reの担当プランナーは、キッチンとダイニングの間の壁を取り払って一体とし、広いリビングを見渡せる対面式キッチンを提案しました。
リノベ前のダイニング。左の壁奥がキッチン
料理中でも、幼い長男の様子を見守ることができます。
妻はアイシングクッキーづくりの講師でもあり、いずれレッスンを再開したいとの思いももっているそう。オープンキッチンであれば、自宅でも教えやすいですね。壁のモザイクタイルもステキです。
システムキッチンは無垢の面材が目を引きます。キッチンまわりは掃除がしやすい材質をチョイス。床はフロアタイル、ガスコンロ近くの壁には白のキッチンパネルを採用しています。ワークトップにはステンレスを選びました。
タフで表面温度が低いため、菓子の生地づくりに適しているそう。キズが目立ちにくいバイブレーション仕上げです。
印象的なタイルやクロスを使ってアクセントに!
リノベ前のリビング
間取りの大幅な変更は、キッチンのみです。それにもかかわらず、リノベ前とは印象が随分違いますよね。
例えば、リビング。壁一面のみにネイビーのクロスを貼ってアクセントにしています。
壁面のクロゼットは押し入れ仕様でしたが、衣類を掛けられるよう変更しました。その上で、扉も木の折れ戸に付け替えています。フローリングはフローリングドットコムのショールームで実物を見て、オーク無垢材を選びました。
「節ありで色にバラつきがあるので割合安く、表情があっていいなと」(夫)。
廊下の床は、リビングと同じオークの無垢材で統一しました。ドアはリビングのアクセントウォールと同様に、ブルーを選んでいます。室内ドアは、LIXILのヴィンティアシリーズです。
トイレはタンクレスの便器に取り替えて空間のゆとりを確保しつつ、月の満ち欠けを描いたアクセントクロスを貼りました。洗面室も隣接するWICをフラットなクローゼットに変更して、広く快適に。壁面には名古屋モザイクの人気商品「コラベル」を貼りました。好みの色のパーセンテージを指定して、モザイクのパターンを決めたそうです。
インナーサッシで寒さと結露対策もバッチリ!
収納スペースもたっぷり確保しています。玄関収納は造作し、壁面の天井ギリギリまで使っています。
寝室の既存WICは大きさが中途半端で使いにくかったため、引き戸付きの壁付けクローゼットに変更。ハンガーパイプを2本設置し、使い勝手も収納量も満足のいくものになりました。
寝室からはバルコニーに出られて開放的ですが、北側のため、海から吹きつける強風で冬場は寒いそう。そこで、既存サッシの内側にインナーサッシを設置しました。寒さと結露の発生への備えも万全です。
子ども室も北側に位置しており、寝室と同様にインナーサッシで断熱性を向上させています。「地元に根ざすSHUKEN Reさんならではの提案です」(妻)。
ポイントを押さえたリノベが功を奏し、自分たち好みにガラリと雰囲気を変えながらも、リノベ費用は1,150万円(税・設計料込み)に。ほぼ想定内に収まりました。
設計・施工/SHUKEN Re
撮影/中村 晃
※情報は「リライフプラスvol.27」取材時のものです