話題の「あの人」の自宅ってどんな風なんだろう、と気になったことはありませんか?家には、その人の“人となり”が詰まっていますよね。話題の「あの人」の家を見れば、表面には出てこなかった「あの人」の魅力を発見できるかも。

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第4回目のゲストはテディベア作家の吉川照美さん。

自身が手掛けたテディベアが登場するフォトストーリーブック『しんのすけ物語』(扶桑社刊)などの著書もあり、

ルーブル装飾美術館での展示実績や各コンテストで多数の受賞歴をもつアーティストです。

新潟県上越市にあるご自宅で、なんと500体のテディベアと一緒に暮らしているそう。

さっそくおじゃましてみましょう。

※ 【あの人のおうち訪問】 これまでの記事を読む

目次:

■オンリーワンの「テディベア」であふれる家■テディベアが主役!おうち空間の作り方■約30年以上も向きあい続けてきたテディベア■オンオフともにテディベアと過ごす毎日

■オンリーワンの「テディベア」であふれる家

自宅兼アトリエ。この空間でオリジナルテディベアが誕生する

1988年からテディベア作家としての活動をしている吉川照美さんのユニークな作品の数々は、

フランス・パリのルーブル装飾美術館で展示されたり、皇族や著名なタレントへ贈られたりと、国内外で大きな評価を受けています。

おうちの中に入ると、天井近くまでずらりと並ぶテディベアがお出迎えしてくれます!

天井まで所狭しと飾られた、サイズも顔立ちも“十人十色”なテディベアのコレクション

——テディベアがたくさん! いったい全部で何体いるのでしょうか?

吉川さん:大小あわせて500体以上になるかと思います私が手がけた作品だけではなく、気に入って購入したテディベアももちろんいます。

——ひょっとしておうちじゅうにテディベアが!?

吉川さん:はい! すべての部屋にテディベアがいますよ。

リボン什器には、シュタイフ社の限定ベア達を中心に飾っています

■テディベアが主役!おうち空間の作り方

自身の作品やコンテストのトロフィーなどをまとめてディスプレイ

——空間づくりにおいて大変だったことは?

吉川さん:うーん……。実際のところ、これまで特に気にしたことがなかったです。

キッチン頭上のラックにちょこんとお座りするテディベア。

——ディスプレイなどにルールはあるのでしょうか。

吉川さん:あまり意識していなくて、基本的にはランダムにディスプレイしています。 私の作品ではありませんが、顔立ちやたたずまいが大好きなドイツ・Steiff(シュタイフ)社の「テディローズ」(1989年)はひとまとめにして飾っています。

アンティークの棚の上にはシュタイフ社の作品やアメリカ人作家の作品、自身が手掛けたものなどをまとめて置いている

吉川さん:部屋の中でテディベアがちょっとでも映えるように、飾り方は工夫しています。 たとえば壁に取り付けた棚やアンティークの什器に、細やかな模様のレースや造花を添えてみたり。

玄関脇には吉川さんのアトリエを再現した作品も!

■約30年以上も向きあい続けてきたテディベア

各コンテストで賞を勝ち取ったベアや過去に企業とタイアップして誕生した限定ベア

——ご自身の作品の中で、特に思い入れがあるテディベアは?

吉川さん:1993年生まれの“ピーターしんのすけ”です。著書『しんのすけ物語』の主役にもなっています。

ピーターしんのすけが愛する“もも”と仲間たちとの様々なシーンを切り取った『しんのすけ物語』※

吉川さん:“ピーターしんのすけ”は、アメリカで開催されたテディベア関連のコンテストでブルーリボン賞を受賞。 一躍タレントベアとなり、私の作品における定番キャラクターとなりました。 TVや映画に出演したほか、アクセサリーのモチーフとなったり、海外の切手に採用されたりとかなりの人気者です。

リビングでまどろむ体長80〜90㎝のベア達。アフロベアの右横の黒いベアはパリ最大の蚤の市で出会った1940年代の先輩ベア——吉川さんのテディベアはユニークなものがたくさん。

和田アキコさんやビートたけしさんなどの著名人を模したオリジナルベア、新宿高島屋「ドール&テディベア」の世相ベアコーナーに登場した“ガングロ・ギャルBEAR”、

ディズニーアニメのキャラクターを模した“トランプ&レディなど、挙げ始るとキリがありません。創作のアイディアはどんなところから?

吉川さん:日常生活で目にした景色や触れたものなどからインスピレーションを受けて、テディベアを一つひとつ手作りしています。

大切に扱われているからか、どのテディベアも誇らしげな表情

■オンオフともにテディベアと過ごす毎日

愛犬のトイプードルもまるでぬいぐるみのようにキュート!

——吉川さんがテディベアを初めて手にしたのはいつですか?

吉川さん:作家活動を始めたのと同じ1988年です。 代官山の雑貨屋で偶然出合ったテディベアのとりこになったことがきっかけでした。

1989年開店の雑貨店「ROSE BEAR」では、当時テディベアとバラのアクセサリーを販売していた

吉川さん:それ以来、蚤の市や旅先などで目が合ったときに「連れてって!」という声が聞こえると、ついおうちに連れて帰ってしまいます(笑)。

吉川さんの言葉からはもテディベアへの愛情がにじみ出ていますね。

思い入れのある大切なテディベアに囲まれながら、今日もチクチク、作品に向き合っています。

現在楽天市場の公認の4店舗で吉川さんの作品を購入できますよ!■吉川照美

1988年からオリジナルテディベアの制作をスタート。

著名人を模したテディベアをはじめ、国内外の展示や企業キャンペーンとのコラボレーション、チャリティーオークション出品など活動は多岐に渡る。

現在は新潟県を拠点に、メディア出演など幅広く活動中。

ROSE BEAR ®

撮影:小山てる美(※のみライター撮影)

ヘアメイク:京美容室