部屋に閉じこもっているのが苦手で、少しでも開放感を味わえる家に住みたい!そんな願望を持っている人なら、家探しの際、広いルーフバルコニー付きを必須条件にしてみるのはいかがでしょう。見晴らしのいいルーフバルコニー付き物件を手に入れて、リノベーションを完成したHさん夫婦。2年前、子どもの誕生を待つHさん夫妻は「この際、家を買っちゃおう」と物件探しを開始。当時、夫はリノベーション会社の設計者という仕事柄、ごく自然にリノベ前提で中古マンションを物色しました。「ルーフバルコニーを備えた物件は希少で、ようやく探したこの物件にひとりで足を運び、これはいい! と即決しました」(夫)。
すべての画像を見る(全7枚)まさにサプライズ!ルーフバルコニーから打ち上げ花火が
マンションの場所は近くに多摩川の河川敷が広がる立地。H邸は5階の角部屋で、居室は73平米、ルーフバルコニーはなんと63平米!いわば居室2戸分を一挙に手に入れたようなものですね。
「住んでみて初めて知ったのですが、ここは調布市の花火大会の特等席。夜空に花火が打ち上がるその絶景は、まさにサプライズでした」(夫)。
LDKの中心には造作のアイランドキッチンを
居室は、大きく使いやすいLDKに変更!中央にはアイランドキッチンを配置し、横にダイニング、正面はリビングとルーフバルコニー。子どもの様子を見守りながら料理ができるプランになりました。
アイランドのキャビネットには天板と同じ寸法の飾り棚を設置。
合板を用いてシンプルに仕上げたキッチンには、壁側に置いた造作キャビネットに、コンロをはめ込みました。ステンレスパイプのフライパン掛けは夫が作成したそう。
間仕切りを取り払い、ぐっと開放的になったリビング
壁を撤去したことで、角部屋ならではの風通しのよさもさらに良好に!ルーフバルコニーへも視線がのび、家族の気配もよくとらえられるし、風の抜けが抜群なので、天井を躯体むき出しにしても、それほど暑く感じることはないそう。
妻と長女がチェア式ハンモックに揺られて心地よさそう。床は「木目がキレイで、どんな空間にも馴染みやすいから」とナラ材を選びました。ブラックチークとアンティーク風のガラスを組み合わせた建具が、年月を重ねた和ダンスとよく馴染んでいます。
欲しかった趣味の部屋も実現!
玄関から続くスペースを土間仕様として洋室をつくって、自転車を置く&吊すスペースとして活用しつつ、夫の趣味部屋を兼用!壁はラーチ合板、デスクは自作で、ファクトリー感のある雰囲気に満ちています。
設計/星野晃範
撮影/飯貝拓司
※情報は「リライフプラスvol.22」取材当時のものです