秋から年末にかけてはイベントも多く、来客の増えるシーズン。慌ててたなや引き出しにしまい込む…という人も多いようですが、ルームスタイリストの村上直子さんによると収納効率的にはNGと言います。
おすすめは、あえて出しっぱなしにするテクニック。なぜなのか、詳しく聞いてみました。
部屋の死角に配置すれば、ものは出しっぱなしでもすっきり見える
無理にものを隠したり、しまい込んだりせず、死角や壁面を活用して広さを得るのが村上さん流。
「以前は、すっきり=ものをしまい込む、だと思い込んでいたんです。でも、子どもが成長し、生活スタイルや持ち物が変わってくると、それだけが方法じゃないと気づいて。収納とインテリアの発想も大きく変わってきましたね」
●子どもの本は木箱に入れてソファの脇へ
テレビを観ながら出し入れすることが多い図鑑や辞典などの本は、背表紙を上にしてキャスターつきの箱にイン。
「子どもが手を伸ばして届きやすいように、ソファの横に配置しています」
●オモチャはテレビ台の下にさりげなく
テレビ台下のすき間に、ゲームやフィギュア人形などこまごましたオモチャを収納。カゴの奥に電源タップを設置し、煩雑になりがちな充電ステーションもさりげなく死角に置いています。
収納には凝らず、子どもにも優しい放り込むだけのおもちゃ収納です。
●お茶セットや掃除道具は死角に置いて出しっぱなしに
毎日のように使うお茶セットは常にキッチンに出しっぱなし。それでも散らかって見えないのは、リビングから見えない位置に置いているからです。
「お茶セットはカゴにまとめるとさらにすっきりしますよ」
掃除グッズも同様に、リビングから見えない位置にそっと置いています。
死角収納を始めた結果、片づけなきゃ、しまわなきゃ、という気持ちに振り回されることもなくなったと村上さん。
「昔はがんばりすぎて疲れてしまうこともあったけど、今は、好きなものを飾ったり、色を楽しみながらすっきり暮らせる。自分も家族もいちばん居心地のいい形になりました」