剛毛、くせ毛、うねり、細毛…自分の髪質が気になっていませんか？ ESSEonlineの読者アンケートでも多かったのが、髪質に関するお悩み。
「じつは自分で感じる髪質って、意外と思い込みだったりもするんです」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美（さとゆみ）さんと人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子（やぎちゃん）さん。多くの大人女性が勘違いしやすい、髪質あるあるについて、その対処法も含め教えてもらいました。
髪の太さ、くせ毛…自分の髪質を勘違いしている人は多い
さとゆみ：今回は、お客さまの勘違いあるあるをお届けしたいと思っています。
八木ちゃん：はい！ ぜひ、よろしくお願いします。とくに多いのは、髪質に関する勘違いだと思うんですよね。
さとゆみ：髪質？
八木ちゃん：そうなんです。たとえば、「私は髪が太いので…」などとおっしゃるお客さまがいらっしゃるのですが、実際に触らせていただくと、そうでもないことって多いんですよね。
さとゆみ：ああ、それ、わかります！ 私も、ヘアカタログをつくっているときに、「この髪型が似合う髪質」を表にしたりするのですが、読者の皆さんが自己認識している髪質が、美容師さんが診断する髪質と結構ズレているな、という感覚がありました。
八木ちゃん：そうなんですよ。だから、自分の髪質は自分で判断せずに、美容師に聞いていただけるといいかなと思います。それによって、選ぶシャンプーやスタイリング剤も変わると思うので。
●年女性の髪質は、人生で3回変わる
昔の髪質のイメージのままで、認識がとまっている人もいそうですね。というか、これ、私自身の話なのですが、昔は剛毛多毛だったので、しばらくそのイメージでいたんですけれど…。
八木ちゃん：年齢を重ねると、髪質は結構変わりますよね。
さとゆみ：そうなんですよ。この間、あらためて自分の通っている美容師さんに「私の髪質ってどんな感じですか？」と聞いたら、「量は相変わらず多めですけれど、硬くはないし、太くもないですね。普通くらいになりました」と言われました。
八木ちゃん：年齢で少しずつ髪質が変わることもありますし、それ以外にも女性の髪質は、3回変わると言われているんですよ。
さとゆみ：聞いたことがある！
八木ちゃん：よく言われるのは、第二次成長期（思春期）くらいと、出産後、閉経のタイミングですね。このタイミングは、ホルモンバランスが大きく変わるので、髪質が変わりやすいんです。
さとゆみ：出産後、クセが出やすくなったというような話もよく聞きますよね。
八木ちゃん：そうなんです。ですから、昔の記憶に縛られず、いまの髪質を知ることが大事ですよ。
●そのクセは、クセ毛だからではないかも！
クセ毛に関しても、いろいろ勘違いがありそう。じつは、「自分はクセ毛だ」と思っている人でも、実際にはクセ毛じゃないケースも結構ありますよね。
八木ちゃん：そうなんですよ。じつは、クセ毛でうねったり広がったりしているのではなく、乾燥でパサついて広がっているだけの場合もわりとよくあります。 そういう人の場合は、ストレートパーマをかけたりするよりも、トリートメントでたっぷり保湿してあげる方が、髪が収まりやすくなったりします。
さとゆみ：これから梅雨時期に入るから、髪のおさまりをよくしたいと思っている人は、ぜひ美容師さんに自分の髪質を聞いてみてほしいですね。
●シャンプー選びで髪を傷めていることも
髪質を勘違いしていると、シャンプー選びも失敗したりしますもんね。
八木ちゃん：自分の髪質に合ったシャンプーを使うのは、毎日のことなので重要です。
さとゆみ：シャンプー選びで、よく聞かれることはありますか？
八木ちゃん：オーガニックシャンプーは髪にいいんですか？ と、ノンシリコンシャンプーは髪にいいんですか？ はよく聞かれます。
さとゆみ：私もよく聞かれます。みなさん、オーガニック＝髪によさそうって思っているのですけれど、そうとも限らないんですよね。
八木ちゃん：そうなんですよ。じつは、「突然髪がパサつくようになった」という方に、なにか変えたことがないかと聞くと、シャンプーを変えたという方が結構多くて…。
さとゆみ：オーガニックやノンシリコンが合う人もいるけれど、やっぱり、髪のすべりは悪くなる感じしますよね。
私もノンシリコンシャンプーに変えたとき、突然髪がきしんだり、まとまらなくなったりして、いろんな美容師さんに「どうしました？ シャンプー変えました？」と聞かれました。
とくにカラーをしている方や、ロングヘアの方などは、シリコンが入っているものの方が、髪はまとまりやすくなると思います。
もし、シャンプーを変えて髪がパサつく、まとまらないと思ったら、美容師に相談してくださいね。
